2011年10月21日 のアーカイブ
吉右衛門の闘病日誌、四日目の巻。
段々とココの生活にも慣れてきて、リズムも掴めてきた。
特別にチャイムが鳴るわけではないが、
朝は6時に看護師さんがやって来て起床。
直ぐに検温と脈拍、血圧の測定。
それが終わると間が空く。
間と言うのは売店が開店する迄の時間の事。
そこで、その間を埋めるべくこの闘病日誌をセッセと書いているのだ。
こいつを大凡30分で書き上げると、
丁度良い塩梅に売店の開店時間と成る。
7時半、この時間に入院棟と外来棟の関所とも言うべき鉄扉が開く。
それを待ちかねて、待ってました、
と言わんばかりにスポーツ新聞を買いに行く。
実はオレ、子どもの頃からのスポーツ新聞依存性。
これがないと生きていけない。
あとは三度の粗食の間に検査やら何やらが入って、
快適とは言えないまでも、営業が出来ない事を除けば、
大きな不満はない。
さて、本日は今入院のクライマックスである、手術の日。
10時半、
いつもの喧しい二人が登場。
折角鑑賞していたDVD「北陸代理戦争」が台無しに。
13時半、
予定時間の1時間半前、看護師さん登場。
手術着への着替えを促される。
そして奇妙なモノと細くカットされたミラーマットを渡された。
「あのお、コレは何でしょう?」
「手術中にお小水を我慢しなくてもいいようにです」、だって。
成る程、スソを拡げてみると避妊具のよう。
然し、オレは若い時分からこういったモノの厄介に成った事がない。
そんな事をブツクサ呟いていると、
見兼ねた看護師さんが手際良く装着して、
最後にミラーマットを根元にクルッと巻き付けてくれ、
一件落着。
14時、
車椅子に乗って、いざ出陣。
20分のインターバルがあって、手術台に。
先ずは名前の確認。
「イ・ワ・ム・ラ・キ・ヨ・ト」
「キヨトのキヨは、さんずいにブルーです」
次に手術着を外され、吸盤やら洗濯バサミをそこいら中に付けられ、
最後に工事現場のブルーシートの分厚いヤツを被せられて準備完了。
14時半、
手術開始。始めにカテーテルの挿入部である右手首に麻酔。
ココで眠りに入れて、覚めてみたら終わってた、なんて事だとよいのだが、
そうは問屋が降ろさず、ズッと起きていなくてはならない。
天井と睨めっこしてばかりではつまらないので、
ちょっと無理をして首を曲げるとモニタを覗く事が出来る。
詳細は不詳だが兎に角、
患部を治療してくれているのがライブの動画で確認出来た。
時々痛みも感じたが、トラブルらしき事もなく約40分で終了と相成る。
家族も呼ばれ、手術の経過と詳細、そして成功の確認もされ、
一件落着。
先生方に深謝深謝して、無事の帰還が叶う。
みなさま、ご心配をおかけしました。
無事に終了しました。
ありがとさんでした。
お仕舞い。
2011年10月20日。
吉右衛門。