2012年1月13日 のアーカイブ
実は津軽海峡冬景色を語ったのはNGだったのだが、の巻。
2012年01月05日、
御用始め日の挨拶の事。
あの日、津軽海峡冬景色がどうのこうのと話したわけだが、
ごめんなさい。今更だが白状すると、実はあの場で喋るつもりだったのは、津軽海峡・・・ではなかったのだ。
では何がお題であっかと言うと、新年度が赤字で始まったので社員さんへは奮励努力のお願いと、今年から導入するつもりの、主将制についての説明をしたかったのだ。
それがこの主題を抜かして喋ったのは、まったく以て不覚というかお粗末であったが、それが思わぬ尾ヒレを生んで、幸せな気分になれたのだから、物事はどう転ぶかわかなない。
先ずはあの時、何故、あんな話をしてしまったのか。
それは正面に立っていた、ひこうき雲と視線が合ってしまったのがいけなかった。
その瞬間、紅白歌合戦で井上真央さん(あの時はみずほ銀行のポスターの娘と言った)が石川さゆりさんを感激の面持ちで初々しく曲紹介した時に、ひこうき雲の司会を思い出した事へ、思考が流れてしまった。
普段から起承転結までは考えずに喋るオレの事。つい歯止めが利かずに脱線してしまった。
あれじゃあ、もう社員さんには話は誠実にしろ、なんて言えやしない。
反省、猛省、反省の時間を経て、
昼にスミレを連れて銀座の焼き鳥へ行った時の事。
※鳥繁、 http://ginza-torishige.co.jp/
入店するなり、
喉が乾いたので何か呑みたい、とネダる彼女。
じゃあ麦酒でも頼もうか、と言ったのはオレ。
ジョッキを、カチンっとブツけて、
一週間のご無沙汰でしたっ!と乾杯。
仕事中だというのに、ゴクッゴクッ!、と音を立てて呑むスミレ。
流石に一週間もブランクがあると話題が尽きない。
箱根駅伝、暮れの番組の演出への苦言、それから動画サイトに登録する事が出来てヤクザ映画を散々観て過ごしていた話等など・・・。
やがて鳥が焼けてきて舌鼓を打ち始めると、静かに成る。
オレはさっさと食べ終え、
スポーツ新聞を拡げて東西の金杯の予想を始める。
そう、この後彼女と別かれて銀座の場外馬券売場に買いに行くのだ。
赤鉛筆を片手に予想に熱が入り始めた時辺りから、隣で鼻歌が聞こえて来た。たいして気にも留めずいたら、店を出ても未だ歌っている。
吉「オマエさっきから何を歌ってるの」、
何気なく訊いてみたら、
ス「津軽海峡冬景色ですよお」、
嬉しい答えが返ってきた。
吉「早速練習してくれてるんだ、ありがとう」、
笑顔で応えると、
ス「ハイ!。でもサビの部分が難しくて、天城越えの方が簡単かな」、
とヌカシしやがった。
吉「言ってくれるじゃねえか、この野郎!。天城越えはなっ」
ココまで言うと遮られて、
ス「知ってますよ、苦労を知らない女は歌っちゃいけないんですよね。アハハ」、だって。
いやはや、今年も遣り込められそうだ。
スミレちゃん、楽しいお昼をありがとう。
更に、続く。
自宅に戻っての夜の9時頃、一通のメールが届いた。
早速、開封してみると、
2枚の写真と供に、
こんなメッセージが添えられていた。
竜飛岬の石川さゆりさんのお歌像です(^.^)
夏にとったやつが、叔母から写真で送られてきました~。
携帯で写真を撮ったので汚いですが‥
感動と言うか、驚きと言うか、これには暫し息を呑んでしまった。
オレのしょうも無いNG話にも、
しっかりと耳を傾けてくれていたスタッフがいたのだ。
彼女はオレが喜ぶと思って、郷里の叔母さんに頼んで
この写真を送ってもらったのだと思う。
何だか嬉しい様な、申し訳ない様な複雑な気分だったけど、
結局、嬉しく幸せな気分だけが残った。
オレはこの貴重な写真は大切にズッと保管させてもらう。
そうだ、
3月の明治座の石川さゆり公演は、ひこうき雲を連れて行こう。
お仕舞い。
2012年01月13日、
一年前、ハンバーグ屋で
愛の貧乏の脱出大作戦について語り合った日。
吉右衛門。