2014年8月 のアーカイブ

お詫びです。


ブログメンバー各位。


大変申し訳ありません。

今月は公私とも多忙で、記事を書けませんでした。

したがって、更新も出来ません。

次月は頑張りますので、どうぞ寛大に対処くださいませ。


2014年08月24日

吉右衛門。


ひこうき雲のシネマメモ(^6^)


暑いですねー。ついに8月も後半となりましたねー。

軽く、夏休みのおはなしにそれますと、

今年は遠出はせん!と心に誓い、軽井沢にちらっと足をのばしました。

9日の寒々しい日をみなさま覚えておられますか!!台風です!

朝から地獄のように寒かったです!!!!避暑すぎて、なみだ。


わたしの夏の悲惨話はそれくらいにして。


暑い夏に、ひんやりとした映画です。

わたくしこの映画が余すところ無くタイプなのです。

恩田陸さん原作の「木曜組曲」。

この話には、6人の女性以外、ほぼ出てきません。


そのうちの一名は、4年前に既に薬物死しており、

それから毎年“木曜日”を挟む3日間、

彼女を偲ぶ会を故人が住んでいた館でひらき、

旨い酒と豪華な料理を囲っています。


面白いのは、彼女たちは皆どこかしら血の繋がりのある関係で、

亡くなった女性を含む4人は、

趣きの違った物書きを生業としている女たちであり、

ひとりは出版プロダクションの経営者、

残りのひとり(彼女だけは血縁関係にありませんが)は、

亡くなった彼女の担当編集者であるというところです。


そして演者が超どストライクってやつなのですが、

浅丘ルリ子さま、加藤登紀子さん、原田美枝子さん、

鈴木京香さん、富田靖子さん、西田尚美さん、です。

どうですか!!!?!(興奮です。いくらかかったんでしょう)


例年通りの御馳走がふるまわれた、集会。

そこに第三者から届いた謎の花束にかかれたメッセージにより、

今年の会は急展開をむかえることになります。


そのメッセージの内容は、

女流作家 重松時子(浅丘ルリ子)の死は

毒薬による自殺ではなく、あなたたち五人のなかの

誰かによる他殺なのだと仄めかすものでした。


食事会の空気は一気に重く冷たいものになり、

彼女たちは互いを疑いはじめます。


えっ、また殺人事件とか起きちゃうんじゃないの?と思った方。

そうは問屋が卸しませんよーー!(笑)(使い方あってんのかしら。)


この映画のなんとも奇妙な点は、

女性特有ともいえるのでしょうか。

話の飛躍に伴う空気の変わり様なんですよねー。

あんたが怪しい!なんて話をしてたのに、「そんな話をしてたら、お腹がすいたわー」とか言い出して、みんなで夜中にミートソースパスタを作り出す。

とにかく料理が美味しそうなんです。

美女たちはワインもビールもばんばかあけます。(笑)

時々タバコを嗜み、様々な会話が飛び交うなか、

彼女たちはいつも、亡くなった女流作家の影にとらわれています。


故人は、みなの憧れであり、憎悪の対象であり、

誰しもが、才能のある彼女に認められたいと思っていた。

やがて、5人の女たちは口々に、

「彼女は私が殺したのだ」と言い始めます。


この映画はリアルとは到底かけ離れています。

芝居であるという意識的なものが雰囲気をつくりあげていると思います。

良い響きではないですが、胡散臭いほどに画面の向こう側を感じます。

日常的なのに、そう感じさせない空気がとても好きです。


彼女たちが出した結論はなにか。

3日目の朝に彼女たちは、それぞれの空想のなかに

その経緯を投じ、最後の朝食を食べています。

「結局のところは、ほんとうのことは分からない」

そう、互いに和んだ最中、編集者であった女性は

自分以外の4人の女に、

もうそろそろ、死んだ時子のことをテーマに

小説を書いてみないか?と持ちかけます。

このとき、編集者であるこの女性は

4人の女たちが断るはずがないことを確信しています。


彼女たちは、恐怖で断れないのではなく、

「書きたい」という作家の欲望から、

また、他の人が書いたものが、読みたいという動機から

満更でもない様子で、帰っていきます。

来年の宴会にて、4人のうちの誰かの物語が

読めるであろうことを楽しみにしながら・・・・。



事件が起こり誰が犯人か、だけが

ミステリーでないことを思い知らされますね!

若き4名の女性もさることながら、

回想にしか出てこないのに、異様なまでの力量の差を魅せ付ける

浅丘ルリ子さんは、まさにはまり役でした・・。

徐々に書けなくなり、苦悩で狂っていく様すら美しいーー!

そして、一歩引き目線で落ち着きはらった

加藤登紀子さんの静かな目は、お芝居が本職なのではないか!?と

思わせる程、貫禄たっぷりでした。

余談ですが、先日登紀子さんの歌う『難破船』を見て、シビれました。

明菜さんの歌っているものは元は彼女がつくったものなんですね!

どういう風に年を重ねたら、ああいう美しい人になれるんでしょうー。はあー。


大好きな台詞があるんですけど

『小説に答えなんてない

私の小説には余韻が残ればいいの

私はなにも名前を残したい訳じゃない

ただ、なにも余韻を残せずに終わるのが たまらなく嫌なのよ』


この話のすべてを表現した台詞だなあと。

こういう情緒って、独特ですよね。

なんか、繊細だと思います。

答えをひとつにすると、ときどき下品ですから。


他に余韻を感じた映画で思い出すのは

北野武さんの「HANABI」ですねー。

これもいつかは書いてみたいです。



-『木曜組曲』★★★★★


邦画で好きなのって特別ないんですけど、

これはベストスリーをつけたらいれたいくらい好きかもしれないです。


次回はまだ何にしようか決めていないので、

しばしお待ちを。

よろしくおねがいしまーす。




満腹放浪記《第五章》

白鳥ダンクでございます。


世間は夏休みシーズンでしょうか。

通勤時に小学校の前をいつも通るのですが、

ランドセルをしょって登校していた小学生達が

気づけばプールバックだけ持って登校していて、

なんだか微笑ましくなりました*

夏休みといえば、プールですよね!

ダンクは泳ぐのが苦手で、

当時は自由時間の為に授業に出ているようなもんでした。


はてさて、前置きが長くなりましたが、

いつもは、こちらで美味しいお店を紹介しているのですが、

今回は夏休みということで、特別版でお送りさせていただこうと思います。


ダンクも先日から夏休みを頂きまして、

某バスツアーで福島に桃狩りに行って参りました!

台風の影響で果実が大丈夫か心配だったのですが、

影響はあまりなかったようで、果樹園に桃がたくさん生っていました!

もう、みずみずしくてとっても甘くて美味しかったです^^

やっぱり、自分の手で取ると、またひと味違いますよね*

ダンクは果物の中でも、とくに桃は大好物なので、本当に幸せでした。


果樹園の方のお話によると、美味しい桃を選ぶポイントは、

出来るだけ上の方に生っているもので、日光が良く当たっていて、

大きく、まん丸のものが熟していて美味しいそうです。

なので、頑張って手をいっぱいいっぱい伸ばして取りました!

そしたら本当にどれもとても熟していて、甘くて美味しかったですよ〜☆


果物狩りは美味しく、とても楽しいので、ダンクは母や友達とよく行きます。

これからのシーズンは梨や葡萄でしょうかね。

皆様も機会があれば、ぜひ行ってみて下さいね^^


町内の掲示板をふと見ると、ラジオ体操のポスターが貼ってありました。

私も小学生の頃は、毎朝頑張って早起きして、よく行っていたものです。

一回参加したら、スタンプカードに1つスタンプを押してもらえるのですが、

たしか景品がお菓子の積み合わせだったような。。

小さい頃から、食い意地を張っていたダンクなのでした。


ひこうき雲のシネマメモ(^5^)


ビートルズといえば、

何ヶ月か前、ポール・マッカートニーさんが

コンサートを延期されましたね。

その日の為にお休みを取っていた方は、

悲しみのどん底だったのだろうな・・・。


全然話が違いますけど、

私はチケットを取った舞台の開演数分前に

最寄りの駅に到着し、どう探しても会場に辿り着かず

まさか・・と思って、慌てて調べたら

名前が似ているまっったく違う駅だったということがありました。

そら、もう暴れだしたいかんじでした(((\(@v@)/)))


いつも前置きがながいですね。

本題です。


「I am Sam」は2001年公開の

ショーン・ペン、ダコタ・ファニングが演じる

かわいい親子の物語です!


この映画の特徴は、ビートルズのカバー曲をふんだんに盛り込んだ点と

ただの親子ではなく、父親が知的障害をもつ

男のひとである、という点です。

しかも、母親は娘を産んですぐに、蒸発してしまうのです・・。

生い先暗いんじゃ、と思われるかもしれませんが

この映画、ほんとうに明るいんです。


ショーン・ペン演じる父親のサムは

生まれた娘を大好きなビートルズの曲名にちなんで

「ルーシー・ダイヤモンド」と名付けます。

サムはスターバックスコーヒーで、一生懸命働き

娘と共に楽しく暮らします。


ですが、7歳になったルーシーの知力は

父の知力をだんだん追い抜いていってしまいます。


それは彼が父親として、子どもを育てていくことが

とても難しいことを、意味します。

そしてルーシーは、自分が父を追い越してしまうことに怯え、

勉強することを怖がるようになります。


やがて児童福祉局の力で

ルーシーとサムは引き離されることになります。

サムはなんとかして娘を取り戻す為に、

敏腕弁護士のもとへ行き、裁判で戦ってくれるよう頼むのです。

けれど、それはサムにとってとても無謀な挑戦でした。



音楽とストーリーの進め方のテンポがよく

無駄なところがないなあと改めて見て、思いました。

なんといっても、ショーン・ペンの演じるお父さんは

愛嬌があって良かったです。

レインマンのダスティンホフマンもそうでしたが

障害のある役柄というのは普通の役よりも

気を遣う部分が多くて大変なのではないかなあと思います。

そして、娘役のダコタちゃんが最高に可愛いです。

ダコタちゃんだけでも見て欲しいくらい、可愛いです!!


ひこは感動ものや恋愛ものがあんまり得意じゃないのですが、

この映画は、父親と子供は一緒にいるべきで

愛情があればそれでいい!とか押し付けがましいところが

全くないのが好きです。


オリジナル曲は制作費の問題で使えなかったそうですが、

CDジャケットのオマージュシーンや、

散りばめられた会話の数々に、ビートルズへの愛情が垣間見えます。


スタバとビートルズだけで、

ばっちり空気が出来上がってて、

不思議と見たくなるミーハーな私です(笑)。


この映画で印象に残っているのは

シーンではなく、ルーシーが福祉局の人たちに向けて放った

「All You Needs Is Love

(愛こそはすべて)」という台詞です。

君の父親は物足りないだろうと福祉局の人に言われて、

ルーシーはまっすぐ迷わず、こう答えます。

これも、ビートルズの有名な曲ですね。


様々な感情と忙しい世界と戦う大人たちのなかで

ルーシーはひとり、誰よりも達観していたようにも思えます。


少し酷な内容になり兼ねないテーマですが、

すごく明るく、少し笑えて泣ける、そんな映画です。



-『I am Sam』★★★★☆



洋画三連発でしたので、

久しぶりに邦画にもどってみます。

とはいえ、いわゆるB級とよばれるやつかも

そんなに有名ではないです。


「木曜組曲(もくようくみきょく)」

大好きな名女優さん群が出ている贅沢で、奇妙で、ミステリアスな映画です。


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