2014年9月12日 のアーカイブ
ひこうき雲のシネマメモ(^7^)
こんにちはー。
8月の終わりから、随分涼しい日が続きますね。
蒸し暑かったり、雨が降ったりと各地でも悩ましい天気が・・
そんな時こそ室内で映画!?と思うのですが、
わたくしの相棒プレイステーション3がつい先日、壊れました。
原因はわたくしのぞんざいな扱いなので
渋い顔しか出来ませんが、
なんとなくノートパソコンでDVDを
見るのに抵抗があるんですー。小さいし・・。
まあ、それよりもゲームのデータがすべて
吹っ飛んだ事の方がショックでした!!!がはあー。
さて。
今回も、とても好きな映画です。
通算何十回再生したかというものを紹介します。
松本大洋さん原作の「鉄コン筋クリート」です。
実写化した映画でいえば窪塚 洋介さん主演の「ピンポン」が有名ですね。
これもとっても面白いです!今じわじわきている(と思っている)
若かりし井浦 新さんも出演されています。
「鉄コン筋クリート」ですが、これはアニメーション映画なんです。
わたしはこれを“愛情”を描いた映画だと思います。
それも、人ではなく、街という不思議な対象への。
あらすじは簡単に引用すると、宝町という町に住む
孤児の少年、クロとシロ(ふたりはまとめてネコと呼ばれています)
と、ヤクザや、都市開発の地上げや、殺し屋を雇う男による、
縄張り争いといったところでしょうか。
この映画、アニメーションとはいえ海外ではR指定をつけられたほど
バイオレンスな部分があるのですが、その雑多な感じが好きなのです。
この少年たちを筆頭に、彼らの町に対する愛情は「異常」です。
それほど魅力的な町なのかと思えば、
それは古き下町を意識させる町並みで、
浮浪者や不良ものたちが蔓延り、治安の悪さは感じられるものの
どこにも美しさなどの要素は感じられません。
そんな絵を朱色をベースに、渋く、けれども鮮やかな色合いで描きます。
ストーリー以外の魅力も印象的で、雑とも感じられる絵と
疾走感、声、背景音(サウンドトラックというんでしょうか)は
こだわり抜いたものだと思います。
ネコと呼ばれる少年たちは、人とは思えない身軽さで
町を我がもののように飛び回ります。
その描写は綺麗だけれど、時にとても暴力的です。
そして、主な登場人物の声をあてたのが
映画でも活躍中の二宮和也さんや、蒼井優さん
田中泯さん、宮藤官九郎さんなどの名だたる俳優さん。
(少しですが森三中さんなどもご出演されてます!)
このなかの蒼井優さんは、別人格が乗り移ったかのように
無邪気な少年シロを演じられております。
ギャアギャアと喚き散らし叫ぶさまなど、圧巻です。
自分たちを育ててくれたものが、取り壊される哀しさ、
新しいものへ変わっていくことへの正当化というのは
ときどき胡散臭く感じてしまうものです。
劇中「ネズミ」と呼ばれるヤクザは、
誰よりもそれを顕著に感じて、哀しい最期を遂げます。
こういう話である!と断定出来ない映画なので、
絵柄の特徴などもあり、好みがわかれてしまうかもしれませんが
私はこの映画はとても純粋なのに、バイオレンスという
矛盾したバランスみたいなのが、とても好きなのです。
-『鉄コン筋クリート』★★★★★
これ、元日に映画館で見たのですが、
またスクリーンで見たいなあ。
というか最近映画館あんまり行ってないなと気付いてしまいました・・!
ここ最近で見たのは、思い出のマーニー・・・
マーニー可愛かったです・・
それでは、また次回。(^8^)にて。(ヒヨコみたい〜)