2016年3月18日 のアーカイブ
ひこうき雲のシネマメモ(^17^)
黒い塊のお礼にと、吉右衛門様から
とある一枚のDVDを頂戴した私・・・。
記念すべき初めての黒澤映画を拝見致しました!
207分の長編です・・・すごい・・・重みが・・・
恐る恐る我がPS3に
(コントローラーがいかれました。
勝手に早送りをするせっかちさんになりました;;)
ディスクを入れて、浮かび上がる『七人の侍』の文字。
恥ずかしながらモノクロ映画を
キチンと見るのはほとんど初めてです。
先ず思った事は、何を言っているのか全然、分からない!(笑)
黒澤映画は聞き取りにくい事で有名みたいですね。
なんと邦画なのに字幕が付いていました(笑)
ただし私がそれに気付いたのは・・・
後半のDVDになってから!(;▽;)がびーん。
しかし、字幕を付けずとの自ずと耳に馴染んでくる映画。
何故なら身構えていたよりも、とっても分かる内容だったのです。
へへへ、きっとご存知の方の方が多いですよね。
ある村で野武士の襲来を耳にした百姓が、
自分たちの村を守る為に七人の侍を雇う、というお話です。
ひこが感じたのは、仮にも戦の話であるというのに
何故か明るいんですよね。皆さん笑っているのです。素敵。
かの有名俳優、三船敏郎の役は!?といえば、
なんとも素っ頓狂な暴れ馬というか・・・
ちょっとビックリしました。
吉右衛門さまにお聞きしましたが、
後にも先にもこういう役はこれっきりだったそうですね。
七人の中にこういう役柄がいる事ってなんだか必須というか、
味があるというか、とにかく愛され役のように感じました。
百姓たちも心無しか、笑顔が増えていったような。
他にも魅力的な個性が目立つ方ばかりですが、
中でもリーダー格を努めた勘兵衛と腕の立つ
無口な剣客の久蔵は格好いいです・・・
最終的に、七人中四人の武士が戦死してしまうのですが・・
その四人の墓を背にした有名な台詞が、
「勝ったのはあの百姓たちだ。儂達ではない」
ですね。
あまちゃんなひこには、その意味がよく分かりませんでしたが
色々な考察や感想を見ていて、心に残ったのは、
幾難を乗り越えようと必死に立ち向かったのは百姓達で
自分達は、共に戦った四人の死を背負って生きる、言わば百姓達と逆の道を歩むのだという暗示。
そう言われると、百姓達に見える辛くとも明るい行く先と、
武士に残る虚無感や、物哀しさが何とも心苦しい最後に感じられました。
-『七人の侍』★★★★★
切ない。
これに触発され洋画版にリメイクされたという荒野の七人も
興奮冷めやらぬうちに見たいなと思います!
ユル・ブリンナー!口角のあがるスティーブマックイーン!(^▽^)
若者のみなさまも、渋い殿方、奥方さまも
機会があったら是非、一度はご視聴頂いて損はない作品だと思います。
ではでは、さらばです。