2017年12月13日 のアーカイブ
カラオケの巻、後編。
はじめろっ!。
わたしのこのひと言で宴が始まった。
で、それを待っていたかのように、(赤いスイトピー)が流れてきた。
この曲を歌ったのはこの会の幹事を引き受けてくれた、テレサ。
彼女の歌を聴くのは始めてだが、これがどうして、なかなかのもの。
見事に松本隆さんの世界を歌いきった。
これに思わず、上手いな…、と呟いたわたし。
今度営業にゆく時、車の中で歌わせよう。
二番手は田中実。
大江某さんの歌をおとなしく歌ったが、
彼はこの後、回が進むたびに本領を発揮してくる。
三番手は白鳥ダンク。
スマップの何某とかと云う楽曲を優しい性格の通りの歌声で披露した。
四番手はわたし。
十八番の(時には娼婦のように)。これを歌ってだいぶん楽になった。
お次は二子玉ゴロウ。
彼女が選んだのは、岩崎良美さんの大ヒット曲、(タッチ)。
彼女は入社以来、わたしのボウヤをつとめてくれていて、
いつも営業にゆく道中の車では演歌を口ずさんでいるのだが、
このようなアップテンポな曲は初めて聴いた。
六番手は遠州のラッキー。
彼女が歌ったのは相川七瀬さんの(夢みる少女じゃいられない)。
この歌は彼女の声質に合っていたような気がしたので、
唄えるか聞いたことがある。
その時は「経験はないが歌えそうな気がする」と応えてくれたが、
器用なものだ。とても力強くてよかった。
そして一巡目のラストは津軽のざわざわ。
驚いたことに彼女が歌ったのは昭和を代表する名曲(津軽海峡・冬景色)。
実はわたし。
昨夏に蕎麦屋で開いたざわざわの歓迎会で
彼女がこの曲を知らなかったのに驚き、
叱責とはいかないまでも小言の一つも言ったのを覚えている。
あれから一年半。彼女は人知れず練習に励んでいたのに違いない。
そういえば彼女が神田の西口商店街にあるカラオケ屋から
出てきたのを見かけたことがある。
努力は必ず報われる。
この言葉は彼女のためにある。
そして彼女の望郷の思いが詰まった歌声に惹きこまれ、
不覚にも涙を流してしまった、わたしだった。
不安がいっぱいで始まったカラオケも、終わって見れば楽しい夜だった。
参加してくれたスタッフのみなさん。ありがとうございました。
17年12月12日。
吉右衛門。
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