2018年7月23日 のアーカイブ
「猿島」の巻
猿島は横須賀港の沖に浮かぶ無人島で、島の周囲を散策しても二粁にも満たない小さな島だ。
わたしがこの島の存在を知ったのは今から半世紀以上も遡る小学生の時で、臨海学校の帰路にガイドさんから、「あれは猿島」なる説明を受けたことだ。それを今でも鮮明に覚えているのはその奇妙な島名からかもしれない。そして二度目は一昨年の初夏に当時のアシスト、千葉さな子の働きで横須賀の街へ仕事で来れた時。営業が終わり船の甲板から眺めた景色に、鬱蒼とした樹々で囲まれたこの島を見つけ、半世紀前の記憶が蘇ってきた。
今月の始め、わたしは齢六五を迎えた。
近年、二度の大病を経ただけに、おのれが未だこの年齢になっても頑張れていることに驚いている。だからと言うわけではないが、ここ数年は節目としてこの日の前後に何かをするように心掛けている。三年前は待望の西湖で釣り糸を垂らしたし、一昨年は前述した横須賀港で待望の営業をすることができた。そして昨年は京都で天下分け目の天王山へも登った。で、今年はと言うと、いろいろ考え悩んだ挙句、この猿島へ渡ってみようかと思った。
島へ渡るには港から出ている渡し舟に乗らねばなない。この舟は毎時30分に出航しており乗船してからは10分程度で島へゆくことができる。
10時。
船着き場に到着。
夏シーズンの人混みを考慮して早速、乗船券を買い求めに窓口へ出向くがそこには未だ誰もいない。が、受付の女性から次の便は団体さんが乗船するとかでかなりの混雑が見込まれると告げられた。そう言われても周囲の状況が状況だけに俄かには信じ難かったが時間を潰して戻ってみると、なるほど学生さんと思われる若い方々で乗船場はごった返していた。それでも何とか乗船し、海風にあたりながら周囲の光景に目をやるも、残念なことに楽しむ間も無く桟橋へ到着。あっという間に島へ着いた。
10時40分
上陸。
さて蝉の大合唱に迎えられ、これから猛暑をついて小高い山を持つ島の探索をするわけだが、残念なことに今年は体調が悪い。まずはぎっくり腰から明けたばかりだし、ここ数ヶ月は高血圧にも悩まされている。だが、昨年、京の天王山へ登ったことが自信となってわたしを支えているし、老いたりとはいえ、わたしもニッポン男児の端くれ。この程度のことで、へこたれるわけにはいかない。そんな意気込みで歩き始めたが、何と言うことはない、息が乱れるこもとなく、最終地点に到着。これには拍子抜けした。
…。
ずいぶんと駄文を長々と書いてしまった。あまり長いと読み手の方々に迷惑をかけるし、書き手の方もそろそろ飽きてきた。で、ここからは写真を並べて今回のブログを終えようかと思う。
ご存知のようにこのおんぼろブログに写真を掲載するのはひと苦労する。であることからして最初に写真の内容を説明しておく。島の外観写真から始めて渡し舟、案内図、隧道、壁面、展望台から眺めた風景。そして最後に会心のショットを載せてようかと思う。このショットはこの数年に撮った写真の中で一番よく表情を捉えることができた。よろしければ感想などを書いてくれると有難い。
平成30年7月21日
吉右衛門
今回も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
だらだらと長文を書いてしまったので例のよって校正をせずの更新と相成りました。であるが故に誤字脱字、文脈の乱れは寛大にお願いします。