2018年7月31日 のアーカイブ
あとがき
あの日は楽しかった。
その楽しさは今年、一番だったのではないかとさえ思う。
ペンキ屋(ハンドルネーム)と遊びに行ったのは二度目で、以前にも鎌倉から江ノ島とへ日帰りで周遊したことがある。あの日も暑かった。夏の真っ盛りだっただけに、今年の猛暑を考えると誘うのにも躊躇いも感じたが、連絡をすると、二つ返事で応諾してもらえた。
そうなのだ。彼女はそういう奴なのだ。
ペンキ屋との出会いは忘れもしない二〇〇七年の春。
光陰矢の如しで、かれこれ十一年の付き合いとなる。彼女の採用を決めたのはわたしで、しかも我を通しての採用だっただけにその責任は重く、入社した当初は叱ってばかりの日々だった。それだけに頭を抱える日の連続であったが、二年目からは徐々に力を発揮してくれ在職中は疎か職場を離れた今も職場に力を与えてくれている。御多分に漏れず手を掛けた子が頑張ってくれている姿をみるのは管理職冥利に尽きる。
それにしてもこの日の彼女の明るさと饒舌さはどうだ。昔あった上下関係などはとっくに取り払われ、人懐っこくあんな話こんな話を笑顔いっぱいにしてくれた。ほとんど聞き手に回っていたわたしは、猿島よりペンキ屋を満喫したのではなかろうか。
先週、彼女は生活の基盤である西欧へて帰っていった。
わたしは彼女の幸せを祈ってやまない。
平成30年7月晦日
吉右衛門
追記
あの日の興奮冷めやらぬまま、続編を後書きとして添えてみました。
が、しかし、だらしないのは相変わらずで今回も更新日に遅れる始末。
しかもいつもと同じく未校正のままの更新となってしまいました。
どうか誤字脱字、文脈の乱れに関しては寛大に処してくださいますようヒラにお願いします。