2018年10月9日 のアーカイブ

「栄冠は君に輝く」の巻、後編


第100回全国高等学校野球選手権大会。大阪桐蔭高等学校(北大阪)と金足農業高等学校(秋田)の試合が始まった。


スタンドの応援は日本人特有の判官贔屓とでもいうのか地元、大阪桐蔭よりも金足農業の方に圧倒的、多く感じられる。やはり観客の多くはエースの吉田くんの頑張りと、ここまでのドラスティックな勝ち上がり方に魅せられているのだろう。


さて試合。

金足農業は序盤からエースの疲労に失策までもが加わって苦しみながらも、どうにか持ちこたえてきたが中盤になるともういけない。プロ注目の大阪桐蔭、根尾くんに本塁打が飛び出し一方的な展開に。そしてそのまま波乱もなく試合終了。大阪桐蔭の強さばかりが目立った試合だったが、勝ち負けよりも全力を出して戦った選手を讃えたい。そして監督、コーチは無論のこと、残念ながらベンチには入れなかったがスタンドで声を枯らして声援を送った野球部員、そして三年間、その選手に一生懸命、お弁当を作って我が子を励まし続けたご両親。その辺りにまで思考が流れると、何やら得体のしれない感情が湧いてきた。


試合が終わると閉会式。

司会を務める地元の高校生の進行でお偉いさんの挨拶、真紅の優勝旗の授与等が滞りなく終わると、司会のお嬢さんが、「これから大会歌の合わせて優勝チーム、準優勝チームが場内を一周します。スタンドの皆様も一緒にお歌いください」と粋なことを言ってくれる。この大会歌、「栄冠は君に輝く」を歌わしてくれるそうだ。


わたしも立ち上がり、♪ 雲はわき 光あふれて…… からの歌詞を誰に憚ることなく大きな声で歌う。

そして選手が目の前に来た頃にはもういけない。感動、感動また感動で涙がとめどもなく流れてきた。


改めて感じた。甲子園は途轍もなく凄いところだった。

吉右衛門、六五歳の夏。


平成30年10月8日

吉右衛門


おまけ

写真を並べます。

上から、球場、夏雲が浮かぶ満員のスタンド、大盛り上がりのアルプススタンド、入場券、帰路に寄ったお好み焼き(お店のお嬢さんがマヨネーズで通天閣を描いてくれた)。



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