2019年7月8日 のアーカイブ
無題
街へ出ると外国人と行き交うことが多くなった。
漢字圏や欧米は無論のこと、近頃は東南アジア、印度、中近東と思われる方々も数多く目にする。
目的として従来の就業や留学は言うに及ばず、ひと目で観光目的と分かる方が多い。
その観光であるが、わたしの少・青年時代といえば、1ドル、360円の時代。
今では信じ難い円安の時代であったが、街で外国人と行き交うことなど殆どなかった。
その所為ばかりではないが、わたしは外国人への対応がどうにも苦手。
それは置いておいて、観光に来られた方々は実に楽しそうだ。
ご家族や友人と日本の文化に触れられている。
それを見るにつけ洋の東西を問わず、よい旅をしてもらいたい、と願わずにはいられない。
それ故、わたしも日本人として彼らには出来るだけ、優しく親切にしたいと心掛けている。
が、わたしは外国語がまったく喋れない。困ったことだ。
道を尋ねられても指を差すばかりで会話はおろか、筆談すらもできない。
悲しいばかりである。
言葉が喋れたらな…。
別れ際に、「お気をつけて」「素敵な旅を」と笑顔で伝えることもできる。
こんな言葉を添えるだけで、彼らの旅が楽しくなればこんなにも嬉しいことはない。
来月からは時間ができる。
今更であるが、外国語の勉強でもしてみようかと思う。
零和元年7月7日
吉右衛門