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吉右衛門の営業日誌、2011年最終回 三島湖の巻。


2011年12月28日。

今日は御用納めの日だと言うのに、営業に出掛ける。

嬉しい事に今夏の企画商品、「へら鮒釣りのポイント看板」に

注文が舞い込み、打合せに出向くのだ。

いつもなら隣に座らせている助手兼デザイナーは、

打合せの先が房州のダム湖で、時間も早朝である事から

同行は難儀と判断し、久々の単独行と相成った。


午前6時半、

愛車のベガを発進させると、どう言う風の吹き回しか、

女房が自宅の外まで見送りに出てきてくれた。

どうしたものか・・・?。

ルームミラーに映る姿が随分と小さく成っても家に入らなのは、

未だ病み上がりのオレの事が、心配事なのかもしれない。


そんな彼女の不安はさておいて、

本人は勇躍して穴川ICから館山道に突入。

ヒタヒタと房総半島を南下して三島湖、渡辺釣舟店さんへと向かう。

こんな調子で書いていると釣行記と錯覚しそうだが、

決定的に違うのは目的が釣りではなく、営業打合せである事。

と言っても今のオレには営業も釣りも大して変わりはしないが・・・。


午前9時、

現場到着と同時に、打ち合わせが始まる。

お相手は注文主である店主さん、関東へら鮒釣研究会のKさん、

そして今回ご紹介の労を取ってくださった房州の大名人のYさん。

何れもこの世界では名の通った方々で、

普段なら萎縮して口も利けないのだが、蛮勇を奮って話を進める。

最初は価格とサイズの関係を説明し、全体のレイアウトを構築。

次に肝心の地図の表記方法を微に入り細に入り質疑し、

他に希望される記載事項を窺って、和やかムードで打合せは終了。

あとは雑談となり、

オレもへら師の端くれとして、看板の寄贈を申し出て、一件落着。

初回の打合せとしては、上手く事を運べた。


午後13時、

帰路での事。

この企画を練っていた頃は、夢見てニヤケていたが、

撒いた散らしが無反応であってからは、

絵空ごとであったかのように思った。

それだけに夢が実現出来た事が、嬉しくたまらないので、

ひとり密かに祝杯をあげ、ルンルン気分で山を下る。


お仕舞い。


2011年12月28日、初めて看板が売れた日。

吉右衛門。


付記、

吉右衛門の営業日誌をお読み頂いている方々へ。

いつも、営業日誌をお読みありがとうございます。

そして、

毎回の駄文、長文をお許しください。

これにて、本年の営業は終了です。

最初は売れなくてのたうち回りましが、

最後は何とか格好をつける事が出来ました。

また、来年は今年以上に頑張るつもりです。

応援してください。

そして、よい年をお迎えください。


最後に、今回の写真を掲載します。

上から、

三島湖渡辺釣舟店さんの桟橋、

東京湾アクアライン海ほたる。

同上を魚眼、です。






































吉右衛門の営業日誌、師走の中央フリーウエイの巻、後篇。


薮から棒だが、

今年の一月に寿退職された、う太郎さんが新婚旅行から戻られた、

との目出度い報告が、スミレからあった。

これは朗報。

実は彼女からは7月下旬頃に、挙式の日取りが決まった旨の連絡が有り

以来ズッと消息が断たれていて、何かと気を揉んでいたが、

予定通りゴールインされたとようだ。

彼女はとても結婚への憧憬が強かったから今、とても幸せだと思う。

そして何よりも彼女は優しくて明るいから、

きっと素敵なご家庭を築かれるだろう。

時節柄大した事は出来ないが、

落着かれた頃にでも、田沼美冬と江ノ島のペンキ屋も出席させて、

細やかな祝いの宴でも張ろうと思う。

う太郎さま。

改めて、お目出度う御座います。


2011年12月22日、

さて、今日のテーマは納品営業。

今回注文を頂けた方は以前、この営業日誌の「初めてのお使い」で書いた、スミレが営業して獲得したご担当者。

彼女の拙い営業にお応え頂いてデザイン、散らし、パネルをお買い上げくださった。それだけに、ご期待に添うべく慎重に制作したつもりではあったが、矢張り緊張する。

中央フリーウエイを走行しての道中も、スミレは殆ど無言でどこか虚ろ。彼女も入社3年目、それだけに責任と自覚が芽生えたのだろう。

そんなスミレを気遣っていると、到着。

ご担当者に受注の御礼を言って納品と検品にも立ち会ったのだが、

何事も無く終了して、ホッ!。

そしてお褒めの言葉も頂戴し、一件落着。

ご利用いただきまして、ありがとうございました、謝謝。

丁重に御礼を申し上げ、辞去。


スミレの顔に生気が戻った。

緊張が解れるとこうも変わるものか。

職場への帰路、スミレが口を開く。

ス「昨日言ったプレゼント、欲しいですか……?」

吉「別に、いい仕事してもらったから、何もいらねえよ」

ス「無理しちゃって・・・欲しいんでしょ!」

オレも60年近く生きてきたが、これほど躁鬱の差がある奴も珍しい。

ス「実は、先週の金曜日、友人と三軒茶屋のカラオケに行って、練習をしてきたんですよ」

吉「・・・・・・」

ス「涙そうそう、知ってます?。演歌じゃないですよ」

吉「森山良子だろ」

ス「私のは夏川りみだけど、聴いてください」

頼みもしないのに、強引に歌いだした。



高音のサビを丁寧に歌う彼女の歌声に、

ゴクリと生唾を飲んで、聞き惚れてしまった。


吉「オマエ、上手いな」

ス「それほどでも・・・、あはは」

吉「もう一回、歌ってくれよ」

ス「では、今度は沖縄バ−ジョンで」


何を歌っているのか、歌詞はよく分からないが、

この歌を聴いていると、今年一年が頭の中を駆け巡る。


1月、長年オレを支えた、う太郎が嫁に行くので職場を去った。

2月、ピーナッツが過労で倒れ、大雪の日、茅ヶ崎へと見舞いに向かった。

3月、震災の夜、娘たち3人を送っていったのと、激写の登場。

4月、職場から仕事を消えて不安な最中、ひこうき雲を迎えに行った。

7月、秩父へ登ったのと、鶴女が抜けた。

8月、媒体営業を試みたのと、ピーナッツと再開。

9月、ベーベとの出会いと、人身事故。

10月、入院。

11月、営業の成果が出てきた。


こうして目を瞑って回想してみても、可成り刺激的な一年であった。


吉「どうも、ありがとう。お陰で、いろいろ思い出せちゃったよ」

ス「楽しかったですか……?」

吉「うん。それにしても、よく方言を知ってたな」

ス「いやいや、吉ちゃんバカだから気付かないと思って、分からない処は嘘を歌ったんです」

吉「きっちゃんって、オレの事か……?」

ス「あははっ、誰でしょう」だって。


スミレとの2011年、最後の営業が終わった。


お仕舞い。


2011年12月25日。


吉右衛門。



吉右衛門のヘボ競馬、有馬記念競走終了の巻。


有馬記念競走が終わった。

結果はと言うと、今年もハズレ。


一生懸命考えたのに、1着、9着だって。


レース後に舞い落ちた白い雪が、

何かを語っているようで・・・。


あーあ、

配当金で子供に何か買ってやろうと思ったのに、

競馬は暫くヤメます。


どうも、ご愁傷様でございました。


2011年12月25日、悲しいクリスマス。

吉右衛門。



吉右衛門のヘボ競馬、明日は有馬記念の巻。


明日は有馬記念。

中山競馬が、「おいでおいで」と呼んでくれている。

未だ再開して一ヶ月の身だが、オレも馬券師の端くれのつもりだから

呼ばれたからには、断る事なんて出来やしない。

最近は体力も戻りつつあるので、

リハビリも兼ねて出掛けちゃいたい。


午前八時、出発。

必需品を何度も確認してリュックサックに詰める。

特に前回失敗した赤鉛筆は何度も確認したので抜かりはない。

今日は開催時に発生する道路混雑が予想されるので、

京葉道穴川ICから突入し市川IC経由で木下街道から目指すつもり。

このコースだと可成りの遠回りと成ってしまうが、

確実に渋滞は回避出来そう。

この道中、暇に任せて過去の有馬記念を回想。


オレが初めてこの競走の馬券買ったのは1.983年。

あれ以来、このレースは毎年購入しているから明日が29回目と成る。

その間に的中出来たのはシンボリルドルフ、トウカイテイオー、

グラスワンダー、ハーツクライの4回だけ。

当てたレース、ハズレたレースとも、思い出は深い。


午前九時、到着。

おはようございます、駐車場の姉さんに促されたので千円札を出すと、

今日は開催なので2千円です、だって。

貴重な軍資金が千円減ってしまった。

更に入場料と朝食に食った雲呑麺で都合、千円掛かったから、

既に三千円が消えた。

こうなったら、石にかじりついてでも、当てるぞ。

今日の軍資金は一万円。

これを午前中のレースに4千円、

メインレースの前売りに6千円と割り振って使うつもり。

滞在予定は、前回は3レースで息切れしたが、

今日は4レースまで頑張るのが目標。

そうそう肝心の有馬記念は、ココで大筋の検討をして明日自宅で買う。


ココ迄書いてなんなのだが、俄に睡魔が襲って来たので、

細々した事は端折って、今日の結果と写真だけを載せておく。

写真にはキャプションが付き物だが、

このヤクザブログで編集をすると朝迄掛かりそうだから、

適当に処理をしておくので、寛大に処理をしてください。


今日の収支。

1R、ハズレ。

2R、ハズレ。

3R、的中。

4R、ハズレ。

師走ステークス、的中。

ラジオ日経2歳ステークス、ハズレ。

投資金額、@9.900- 回収金額、@32.420-

あまり期待していなかった、師走ステークスの62倍が大きかった。


さて、明日の予想。

軸は、オレフェーヴルorレッドデイヴィス。

そこから先は、もう一晩考えるとしよう。

今夜は、楽しい夢が見れそうだ。


2011年12月24日、有馬記念前夜。


吉右衛門。


追記、

写真とキャプション、上から、

完全防備で出掛けた、オレ。

柵が邪魔だが、ゴール前。

パドック。


吉右衛門の営業日誌、師走の中央フリーウエイ巻、前篇。


スミレとの営業活動が軌道に乗ってきた。

10月の入院の頃から売れだして、今はとても良い状況になりつつある。

何と言うかこの状態を最近再開しつつある競馬用語で表現すると、

「赤丸急上昇」ってヤツだ。


2011年12月21日、

今日のテーマは、来年の初荷にすべく物件の現地へと赴き、

ご担当者の方へ幾つかの質疑をし、受注を確実にする事。


いつものように中央フリーウエイをルンルン気分で走行していると、

iPhoneが喧しく事務所からの着信を知らせる。

運転中の為、受話は遠慮し食事に立ち寄ったモスバーガー付近で

折り返しの電話をしてみると何とこれが、朗報。

夏に関八州の隅々に散らしを配布した、

へら鮒釣りの看板に注文が舞い込んだ。

ヤッタぞ!。

嬉しく高々と右手を挙げる、オレ。

早速店に戻り、大飯を喰らっているスミレにこの朗報を伝えると、

彼女も海老カツバーガーを喉に詰ませ、瞼を潤ませた。

この後、非力なオレ等に尽力してくれた庄内さんにも

一報を入れておいたのだが、こちらも随分と喜んでもらえた。

実はこの事、

白状すると散らしやら業界新聞の広告を目にした方が

連絡をくれたのではなく、

オレのホームページを見てくれた房総地区の大御所が、

馴染みの釣り舟屋に口を利いてくれたのだ。

http://www.kichiemon.info/fishing/2011/06-27.html

大名人様。

感謝感謝で御座います、ありがとうございました。


さて、現場の事。

ご担当者の方との質疑応答できて、一件落着。

受注が確実と成り、この地区に最初の旗が立てられた。

こちらも深謝深謝で御座います、

どうもありがとうございました。


帰路の永福料金所での事。

定期連絡の為、車外に離席してから戻ると、

スミレが神妙な顔でオレに言う。

ス「あのお、ひとつだけいいですか……?」

吉「何だ!」

ス「明日の営業が今年最後のドライブですよね」

そうなのだ、明日は新規お買い上げのご担当者に納品があるのだ。

吉「ドライブではなく納品営業だけど、それがどうした」

ス「プレゼントしてもいいですか・・・」

吉「クリスマスか……?、オレは何も用意してないぞ」

あはは、と笑いながら

ス「まさか、クリスマスじゃないですよ」

吉「じゃあ何だよ」

ス「それは、明日のお楽しみ」だって。

彼女は何をくれるのだろう。


仕事が順調になると、何事も上手くいきだす。

こんな風に営業日誌をバカ面を下げて書いているが、

夏に自信満々で臨んだ営業が不調に終わったときは、

流石に落ち込んだ。

あの時、夜の公園に連れて行かれて、

明るく振る舞ってもらい随分と励ましてもらった。

今日の日誌の最後に、その時の写真を載せておく。

どうもありがとう。


お仕舞い。


2011年12月23日、

吉右衛門。
















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