‘ひこうき雲’ カテゴリーのアーカイブ

ひこうき雲のシネマメモ(^21^)


リバイバル上映の映画館があるのをご存知ですか?


少し前に上映した映画を安く、

しかも2本立てで見られるのですが

都内にも飯田橋、目黒など複数拠点があるのです。


かねてから見たかった映画が

上映されているのを発見して、いってまいりました。

「リリーのすべて」という映画です。


伝記を元にした話で、

昨年たまたまCMで拝見して、見たい!と

強く思った映画なのですが

上映されている場所が少なくて結局、逃してしまっていました。


それだけインパクトの強い予告編だと感じましたし、

ものの30秒~で内容が分かる(ネタバレといういう意味ではなく)ような

興味をかき立てられるCMでした。


なので、あらすじを言葉でいうより

予告編が魅力的ですがざっくりと紹介すると、

世界で初めて性別適合手術を受けた画家の方のお話です。


妻が夫に肖像画(女性)の代役をつとめたことをきっかけに

夫はだんだん自身の中の内なる女性に気付いていく・・・

というようなハッとする内容です。


お化粧をした主役の男性の美しさといったら、衝撃的でした!

元々柔らかい表情の方なので、完璧な女性という訳ではなく

非常に中性的な美しさがより目立ってました。


映画の色彩もコペンハーゲンの少し曇りがかった水色や

内装のゴテゴテしさがとっても綺麗でした。


なにより、自分のなかの女性であるリリー・エルベに浸食されていくさま、

それに混乱する夫である自分、またその一部始終を一番近くで見ている

妻の心情が苦して、心臓をぐーっと掴まれました。


誰もが誰かを傷つけるつもりではないけれど、

結果、全員が傷ついてるような。


作中、コペンハーゲンの寂しげな風景を画くシーンがあるのですが

最後にその場所が実写で映るのが、印象的でした。



-『リリーのすべて』★★★★★


個人的には支えると決めた妻の姿に共感するというよりも

女性として生きようと決め、

ひとりで立ち向かったリリーの姿が素敵だと感じました。

解放感や安堵が身体中から滲み出ていて、

残酷で綺麗で、とても切ない映画です。




ひこうき雲のシネマメモ(^20^)


ついに20回目となりました〜〜。


今回はつい最近DVDになって、ひこが一瞬にして虜になった

ディズニーアニメ、「ズートピア」です!


勿論映画館に行ったんですが、

その可愛さに開始数秒でノックアウト。

わたしはフワモコの動物ものに昔からめっぽう弱いんですけど、

これは何度ウルッと危なかったことか・・・。


お子様向けでしょー!思われる方にお勧めしたいんですけど

これはなかなか、大人向けなストーリーなのです。


あらすじは史上初のウサギの警察官になるべく、

主人公のウサギちゃんが四方八方奮闘する話。

単純明快。

何も考えないで見られます。


が、この話の肝となっているのが、

「草食動物が持つ肉食動物に対する偏見」であり、

「種族差別」なんですね。


草食と肉食が仲良く暮らす夢のような場所!のはずが

根強く残っている遺伝子情報に背けないという

動物ならではの闇が其処此処に蔓延していて、

それを裏で牛耳る悪役がいて、、、みたいな感じです。


バディアクションものが好きな方にもお勧め。

ブラックジョーク?的な表現も多いので、

!???な感じのお子様もマアマアいました。(笑)


この映画、実はほぼ最終段階で

主人公を変えたという大幅な制作変更があったそうです。


それまではウサギの相棒とも呼べる、詐欺師のキツネが主人公の

よりダークネスな話だったとか(笑)

そちらも是非拝見したかったものです・・・。


人間が思う当たり前を覆してきたりするところが

動物ものならではの強みですよね。


スーツきて仕事する動物・・・駐禁を切るウサギ・・・

絶妙なシュールさがわたしのツボなんでしょうね!




-『ズートピア』★★★★★


基本的に明るくて、可愛いお話です。

動物を飼っている方にはぜひ、見てもらいたいです。

CGでフワモコな動物たちを。(((^▽^)))



ひこうき雲のシネマメモ(^19^)


すみません少し遅れての投稿になります・・・。

しれっと更新。


趣味は映画鑑賞ですかねーと答えると

一番好きなのはなんですか?という会話がよくありますが、

この会話にいつも「う〜〜〜〜む」となっていたのですが

ついに最近、誰に聞かれても困らないようベスト3を決めました!


そのうちふたつは既にメモしたのですが、

残るもうひとつの映画が「ヴィレッジ」という映画です。


この映画。入社当初に獅子丸様にこの映画が好きなんですと伝えたところ

話題作りにレンタルショップで探して見て下さったのですが

なんと、なんと同じ名前の違うものを見てしまうという

とんでもなく申し訳ない2時間地獄の罠に(笑)!

後日「ひこ坊よ・・・アレおもしろくないのでは・・・」となり、

えー!お好みではなかったかぁ・・・っと粗筋を聞くや否や、

ひこも全く知らない同名映画でした。逆に見てみたい。


私の好きなヴィレッジは、シックスセンスの監督である

M・ナイト・シャマランさんが撮った映画です。


文字通りある「村」に関する物語なのですが、

その村は外界から閉鎖されてしまっている一風変わった村なんです。

村人たちはそこで、時が止まったような

ノスタルジックな雰囲気のまま毎日を平和に過ごしているのですが、

そこには村から出られない、出ては行けないある掟があるのです。


それは外に繋がる世界までを隔てている「森」に理由があります。

森にはある奇妙な生き物が棲んでいて、その境界線を超えないよう

村人達は様々な決まり事を守りながら暮らしているのですが

ある日、主人公の盲目の少女の友人であるノアが、

少女の恋人をナイフでめった刺しにするという事件が起きてしまいます。


彼女は村にはない薬を取りに行く為に、

森を抜けて外へ行くことを懇願するのですが

そこで、その村の秘密を知る事になってしまうのです。


そこでネタバレなんですけど(笑)、

この映画のみそは“意図的に”隔離された村であったというところなんです。

年長の者たちは昔、外の世界、所謂現代的な今の社会に住んでいたのですが

兄弟や親戚が皆、お金や欲のしがらみで殺害されてしまっていて

そんな争い事や事件が起こる街から離れて

自給自足の自分たちだけの無垢な村を作ろう、といったような

思想を持ったのが始まりなんですね。


村から出ては行けない架空の掟をつくり、

通貨すらもない村で、平和な暮らしを望み、子供たちを育んでいた。

けれど、そんな村でも人が人を殺めるような事が起きてしまった。

となると、我々が創ったはずの楽園はいったいなんだったのか。

というような、ぽっかりとした物悲しさと奇妙なまでの純粋さが好きでした。


少女は途中、森で例の怪物に襲われそうになるも

無事森を抜けて、周囲にいた青年に薬を貰い、閉ざされた村へと帰っていきます。

その青年は警備員なのですが、ウォーカー自然公園と書かれている車の文字を目の見えない彼女は読む事が出来ません。

アイヴィー・ウォーカーたちの住む村は、資産家ウォーカー氏の遺産によって作られた自然公園の中にある村であった・・という結末です。



-『ヴィレッジ』★★★★★


よくわからないんですけど、小気味の悪い話は好きなんですが、

ホラーはからきしダメです・・・。予告だけでも見たくないです・・。

映像ばかりか話でも怖いので、夏はそれ以外で盛り上がりたいですね!


ではでは。



ひこうき雲のシネマメモ(^18^)



もはや4ヶ月前になりますが、

国民の皆様が駅伝に汗光らせるなか、

ひこは夢中になってある映画を見ておりました。


10数年は放ったらかしにしてきたあの有名映画・・・

昨年末エピソード7が上映されたあの光るかっこいい棒を振り回す映画・・


スター・ウォーズです!

昔々、拝見して、とにかく名前が憶えられなくて・・

自分には縁がないと思ってしまったあの!映画!


実は父母が好きなのです。

新エピソードも公開された事だし、

地上波でここぞとばかりに放映しているのを

録り溜めしてもらい、なんと「二日」で6作見ました。

すごくないですか。(笑)


なぜ二日で見なければいけなかったかというと、

年越し前に見れば良かったのにネコを腹に乗せて昼寝する事、

計数十時間・・・あっという間に休みが残り二日間に。


一言で言います!チョウ面白かったです!

6作の中でいうと、やっぱり4が一番面白かったですかね。

ダストボックスでぺしゃんこになりそうになっているところとか・・。


何より、話の大筋に切っても切れぬ血縁関係が

右往左往しているところがミソですよね。

知らない方は居ないのかもしれませんが、

正義側と悪役側が真っ向勝負している映画。

その対立している悪側のほぼトップに君臨しているのが

主人公たちの父親、なんですよねー。


1〜3で主役をはった青年が、

4〜6では息子、娘の敵となってしまう・・・。

何たる・・・歯がゆい・・・


そして、新作のエピソード7では、

4〜6で主役を演じた青年が行方不明になり、

レイという女の子が主人公となって物語が展開されるのです。

この女性、血縁関係は7を見終わった後も未だ分かりませんが

とにかく、健康的美人で魅力的です。

敵はぶん殴る、宇宙船は強奪する、やったことないけど操縦する、

敵地に運び込まれれば、土壇場で覚醒して、

涙を流しながらも逞しく戦いだす(笑)。かなり好きです。


皮肉なことにこのエピソード7での悪役は

またも血縁のある者なのですよね・・。辛い・・。


1977年の公開から38年もの時が流れましたが

この新作にかつてのメインキャラクター達も出演をしていて

ルーク、レイア姫、ハン・ソロ、のお三方の出演たるや

スター・ウォーズ歴数週間の私でも感無量。凄い事です!


あとロゴが素敵ですよね、スター・ウォーズって。



-『スター・ウォーズ エピソード1〜7』★★★★★


エピソード8は再来年の公開になってしまいました・・。

でもまた映画館に通う楽しみが増えたので、嬉しいです。


ヒロイン、レイの生い立ちも気になります・・・

彼女は砂漠の街で、ひとり廃品回収でお金を稼いで

ほぼその日暮らしで、家族をずっと待ち続けているのです。


ナウシカみたいにかっこいい女の子です!

幸せになってくれることを祈ります!


そんな事言っていたら、DVDも発売されましたね!

ご覧になったことのない方はぜひ〜!




ひこうき雲のシネマメモ(^17^)


黒い塊のお礼にと、吉右衛門様から

とある一枚のDVDを頂戴した私・・・。


記念すべき初めての黒澤映画を拝見致しました!

207分の長編です・・・すごい・・・重みが・・・

恐る恐る我がPS3に

(コントローラーがいかれました。

勝手に早送りをするせっかちさんになりました;;)


ディスクを入れて、浮かび上がる『七人の侍』の文字。


恥ずかしながらモノクロ映画を

キチンと見るのはほとんど初めてです。

先ず思った事は、何を言っているのか全然、分からない!(笑)

黒澤映画は聞き取りにくい事で有名みたいですね。

なんと邦画なのに字幕が付いていました(笑)

ただし私がそれに気付いたのは・・・

後半のDVDになってから!(;▽;)がびーん。


しかし、字幕を付けずとの自ずと耳に馴染んでくる映画。

何故なら身構えていたよりも、とっても分かる内容だったのです。

へへへ、きっとご存知の方の方が多いですよね。


ある村で野武士の襲来を耳にした百姓が、

自分たちの村を守る為に七人の侍を雇う、というお話です。

ひこが感じたのは、仮にも戦の話であるというのに

何故か明るいんですよね。皆さん笑っているのです。素敵。


かの有名俳優、三船敏郎の役は!?といえば、

なんとも素っ頓狂な暴れ馬というか・・・

ちょっとビックリしました。

吉右衛門さまにお聞きしましたが、

後にも先にもこういう役はこれっきりだったそうですね。


七人の中にこういう役柄がいる事ってなんだか必須というか、

味があるというか、とにかく愛され役のように感じました。

百姓たちも心無しか、笑顔が増えていったような。


他にも魅力的な個性が目立つ方ばかりですが、

中でもリーダー格を努めた勘兵衛と腕の立つ

無口な剣客の久蔵は格好いいです・・・


最終的に、七人中四人の武士が戦死してしまうのですが・・

その四人の墓を背にした有名な台詞が、


「勝ったのはあの百姓たちだ。儂達ではない」


ですね。


あまちゃんなひこには、その意味がよく分かりませんでしたが

色々な考察や感想を見ていて、心に残ったのは、

幾難を乗り越えようと必死に立ち向かったのは百姓達で

自分達は、共に戦った四人の死を背負って生きる、言わば百姓達と逆の道を歩むのだという暗示。

そう言われると、百姓達に見える辛くとも明るい行く先と、

武士に残る虚無感や、物哀しさが何とも心苦しい最後に感じられました。



-『七人の侍』★★★★★


切ない。

これに触発され洋画版にリメイクされたという荒野の七人も

興奮冷めやらぬうちに見たいなと思います!

ユル・ブリンナー!口角のあがるスティーブマックイーン!(^▽^)


若者のみなさまも、渋い殿方、奥方さまも

機会があったら是非、一度はご視聴頂いて損はない作品だと思います。


ではでは、さらばです。



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