小舟に揺られて。
観光地に営業行った帰路の事。
街並を散策していると、風情のある川に小舟が漂っている。
近くで、菅笠を被った女性が客引きをしているので、
どうも遊覧をしているようだ。
今日は、小町娘を同伴していたので、彼女と乗舟。
渡しから移る時に、
舟が転覆するので、二人で両側に分かれて座って下さい、
なんて言われてしまった。
バランスを取るのは解るけど、
オレの目方は小町の二倍はあるぞ……。
平日だから、空いていて、たったふたりの客を乗せて出発。
川から見る街並は歩いての散策とは違う趣きに、ちょっと感激。
街並も素晴らしいが
向かいの小町娘の涼やかな表情が、なんとも清々しい。
忙しい日が続いた翌朝の表情とはまったく違う晴れやかな表情に、
ちょっと、忸怩たるもの感じてしまった。
下船前に船頭さんの写真も撮らせてもらったのだが、
娘時代は水棹を操っておられていたとの事。
船頭さんも、昔はキッと小町娘みたいに
奇麗だったんだろうな。
いい時間でした。
最後に、
今度の営業も上手く行けば良いけど……。