「あまちゃん」の巻。前篇。
私は今。世間様から遅れることちょうど一年。
この朝の連続テレビ小説を視聴している。
昨年夏。
日本橋蛎殻町の鮨屋へニコタマゴロウを連れて行った時のことだ。
彼女から不意にこのドラマの話を向けられた。
しかし、彼女が笑顔で物語の筋を話してくれたのだが、何のことだかさっぱりわからなかった。
そう、このドラマの存在すらよく知らなかったのだ。
実は私。
「あまちゃん」に限らず、この歳になるまで朝の連続テレビ小説なるものは視た事がない。
正確には池袋で工員をしていた頃。昼休みの食堂に「鳩子の海」が流れていたのは知っていた。
しかし、身を入れて視ていたわけではないから筋は疎か出演者さえも殆ど覚えていない。
では、何故縁がなかったのか。
それは多分、放映時間に通勤電車で揺られていたこともだが、何より仕事に夢中になっていて、テレビを視る余裕が無かったのだ。
当時を思い起こしても視聴していた番組といえば野球にニュース、そして子供らと視た歌番組しかない。
そんな私も近年は人並みに、テレビを視聴するようになった。
それは世間の動きに乗り遅れない為の情報収集とボケ防止が目的だ。
メニューは問わない。
報道番組から情報バラエティ番組まで、一日二時間を目標に視聴する。
そんな中、年明けに視聴した複数のトーク番組に招かれた
「あまちゃん」の出演者(杉本哲太さん、古田新太さん、片桐はいりさん、美保純さん)がホストの巧みな誘いに応えて、ドラマの秘話を明かすのを視て、昨年夏のニコタマの話を思いだした。
そんなに面白いのか…。
そう思うと無性にこのドラマを視たくなった。
思い立ったものの、一年前に終了したドラマの視る術がわからない。
そんな時であった。
ニコタマと仕事のお疲れさま会を中華飯店で催している最中、
「あまちゃん」を視聴したい旨を告白すると、彼女は好物の担々麺と春巻きを食べるながら饒舌に教えてくれた。
NHKオンデマンドを利用するのがよいという。
しかし、それを利用するにはパソコンでの視聴か、大画面で視たければテレビにインターネット回線を接続しなければならいともいわれた。
これには困った。
パソコンの小画面で視るのではつまらないし、もうひとつの選択肢であるテレビにネットを接続するなどという高等技術の持ち合せもない。
そこで電話屋さんに相談を持ちかけると既に我が家で利用している、ヒカリテレビで視聴できるという。
よかった…。
こうして、「あまちゃん」を視聴することが可能になった。
続く。
2014年03月05日(水)。
吉右衛門。
次回は「あまちゃん」の巻、続編です。