クチナシ……ではないのです
こんにちは、きつね福です。
本日は見事に雨でしたね。今週は比較的安定した天気でしたが、久しぶりにまとまった雨が降りました。
アウトドアを趣味にしているのでもう少し天候を読めるようになりたいと思いつつ、基本的な天気記号すらあまり覚えられない残念な私です。
今朝出勤した際、ふいに花の香りがしたのでよく見ると、歩道の生垣にクチナシが咲いていました。昨日までは気づかなかったのですが、雨で芳香が強くなったのでしょうか。それとも今日になって一気に開花したのでしょうか? クチナシやキンモクセイのように香りの強い花だと、視覚より先に嗅覚で気づくことが多いように思えます。
ああいった香りの強い花には虫がつくイメージですが、クチナシにはオオスカシバという蛾の幼虫が付いていることが多いそうです。私は虫全般が苦手なのでなるべく遠慮したいところですが、このオオスカシバの成虫に関してはちょっと例外で、見ているだけなら他の虫より好きだったりします。
というのも、蛾の仲間なのに一見すると蛾に見えない姿をしています。
それどころが、一部の界隈では「空飛ぶエビフライ」とあだ名されるような、なんともいえないモフモフ、ずんぐりむっくりな見た目なのです。翅は羽化直後に鱗粉が落ちて透明になるため、パッと見ただけではハチと間違われることもあります(私もあります)。
幼虫は6月ごろから発生しますが、成虫は夏の日中に花の蜜を吸って生活しています。花壇に目をやると空中で素早く羽ばたきながらランチタイムに勤しむ姿が見られますね。
カイコなどが分かりやすいですが、蛾の仲間には成虫になると口が退化して餌を食べることが出来ず5~10日で死んでしまう種が少なくないので、真夏の太陽のもと鳥の仲間であるハチドリよろしくホバリングしながらせっせと食事しているオオスカシバにはなんだか逞しさすら覚えます。
もちろん見かけたからといって触れはしないのですが、ゆるキャラやぬいぐるみに仕立てたら意外な人気がでそうなポテンシャルを秘めているような気がするのです。
皆様、どうでしょうか?