戸面原ダム。
落合。
戸面原ボートセンター。
天候/晴天、強風。
水色/小濁り、水位/1.4m。
「落合三連戦最終戦。刀が折れて矢も尽きた」の巻。
落合三連戦の最終戦を迎えた。
当初は両の針に団子餌をつけて二十枚の釣果を目指してみたが、その思いは儚くも散った。初戦は六枚、次いで二戦目は十一枚。
二戦目は目標の半分とはいえ初戦に比しては倍増できた。が、釣果の大半は団子餌を諦めグルテンへ替えてのもの。そのような経緯で最終戦を迎えたわけだが、またも意固地になって団子餌でやってもわたしの技量で玉を濡らすのは至難なこと。とても歯が立たないことが立証されただけに、涙に暮れるのが関の山だろう。
そこで今回は端から団子餌への思いを断ち切り、グルテンで二十枚を目指そうかと思う。これはおのれが立てた目標を自ら破棄するようで残念であるが、団子餌が通用しないだけに仕方がない。
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マークした地点は大まかです。
正確性は欠如しております。
(Yahoo!地図より)。
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☻本日の予定。
・目 標/二十枚。
・釣り方/チョーチン(バラケ+グルテン)。
・釣り竿/特作伊吹、九尺。
・浮 子/忠相パイプムクトップ、九番。
・釣り糸/1号。
・鉤 素/0.4号、200粍+600粍。
・釣り針/アスカ針 7号+4号。
・納 竿/十五時。
六時十分。
戸面原ダム。
落合。
ずいぶんと水が減っている。
舳先を覆っていた枝がわたしの背丈(五尺七寸)くらいの位置までに高くなっている。あの扇のように広がった枝には可成りのスペースを占領されていて助かりはしたが、反面、舟の固定が難しくなってきた。これ以上水が減ると、わたしの着舟技術では竿を出せなくなる。
さて、釣りを始める。
好きな団子餌を断ち切っての釣りだけに、釣れてもらわないと困る。そうでないと諦めた甲斐がない。
今回のわたしには珍しく勝算めいたものがある。前回の後半における二時間半で九枚の実績がそれを支える。
とにかく、スタートダッシュが肝心。
へら鮒が寄ってくると収拾がつかなくなるから、魚影の薄いうちに幾枚でも稼いでおきたいところ。
そんな思惑で餌を打ち出すと、僅か数分で浮子が動いた。
この筋書き通りの展開にほくそ笑みながら、竿尻に力を入れた時だった。ぼんやりとしていた、浮子が一気に消し込んだ。
この挙動に、もらった! とばかり、竿を同調させるも、あえなく空振り。さらに十分後の消し込みも、空振り。
前回釣れた時には消し込みなどなかった筈だが、これなはどうしたものか。嫌な予感が脳裏をかすめる。
十時。
釣れるには釣れたが、難しい。
楽しみにしていた、ツンっ! がない。
今回の浮子の挙動といえば、ぼんやりと決め手なく動くか、消し込みばかり。違いといえば、過去の二回でハズレばかりだった消し込みでも、たまに釣れること。
こんな筈ではなかった。
そもそもグルテンでは、消し込みなどありはしなかった。
消し込みがあったのは団子餌の時。
可成りの回数があったが、釣り針に掛かるのはスレばかりで、一枚たりとも釣れはしなかった。それだけに魚体を虐めるのが申し訳なく後半は見送っていたが、今回は違う。玉を濡らした三枚はいずれも消し込みだった。
それだけに消し込みがあっても、下手な鉄砲撃ちになって、数を撃たなければならなくなったきた。
正午。
本日ただ今の釣果、六枚。
昼を報せるサイレンを、この釣果で聴いた。
過去二回の昼における実績は三枚と二枚。数が増えはしたものの
団子餌を断ち切って臨んだだけに、二桁の釣果で昼を折り返す筈だった。
それがこのザマ。
しかもとっておきのグルテンが通用しないとなると、もう手も足も出ない。
さらに悲しいことに、ばらしが多発している。それに伴って、ずいぶんと鉤素も切れた。すれ掛かりをして鱗が宙を舞うと、魚を虐めているような意識に苛まれ、それが気持ちを暗くする。
大きなため息がでた。
そんな捨て鉢となった、昼下がり。
餌を切るべく竿を上げると、何やら手応え。
どうやら仕掛けが水の中の立木に捕まったようだ。
釣り竿を何度か振り上げてみても鉤素が切れてくれない。
で、釣り竿を持って手前に引くと切るには切れたが、ヨリモドシに用いているクッションが分断されるように千切れてしまった。
この事が、か細く残っていた今日の釣りへの未練も断ち切った。
iPhoneを取りだし時間を見ると、十三時半を過ぎたところ。
撤収には早いが、すでに刀折れ矢つきた。
これ以上続けてもロクなことがないだろう。
今さらながらこの釣りの難解さを思い知って、一件落着。
意気消沈して桟橋へ戻る。
お仕舞い。
☻本日の釣果。
・へら鮒/6枚、
☻2016年データ。
・釣行回数/14回
・累計釣果/210枚。
※お断り。
この釣行記はiPad等の端末に合わせて編集しています。
2016年06月12日(日)。
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