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第十八回釣行 2010年10月18日(月)
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これまでの釣行記(へら鮒釣り) 2009年〔三島湖〕

曇天一時晴れ。午前中凪、午後風。
気温21度、水温19度、減水0.5m 澄み。
豚小屋下.桟橋前。
ともゑ釣り舟店。   

三ヶ月ぶりの三島湖.豚小屋下。
一投ごとに意味合いを持たせての真剣勝負!。の巻。

釣行記が揺れてしまった!。
今迄制作にご協力頂いていたホームページの制作会社Dさんに、本業の頁製作で失礼が有り、以後の制作を断られてしまったのだ。いやはや、困った事態に陥った。
この釣行記を立ち上げたのは、事務所のホームページを補助する為。早い話が検索エンジンの順位を上げる為に作り始めたモノだ。それが豈図らんや、三年十ヶ月も続けていると生活の一部にさえ成ってきた。
当初はこれを作るのが苦痛だった。何せ、自分は浅学非才だから子供の頃から文章など書いた事が無い。釣りから帰ってメモを片手に、面倒だなあ、嫌だなあ、とブツブツ言いながら書きだすわけだが、何時しか己の書いたモノに反応が出るようになってからは、意欲も湧いてきて積極的に取り組みだした。
然し、意欲が出ると我も出て来る。
自分は元来、堪え難きを耐えるのは魚釣りだけで、仕事に関してはお山の大将でやってきたから、やれ早くしてくれだの、ココに●を入れてくれだの、言いたい放題。そして根が無くなると発注もいい加減になってくる。それを彼は明晰な頭脳でコチラの意を汲んでキチンと纏め上げてきてくれた。ホントにココ迄来れたのは彼のお陰以外の何モノでもないのだ。
制作の依頼が駄目に成ってからは、掲載の中止や二年前から始めているブログへの移行も考えたのだが、一番先に頭に浮かんだのは、このトルに足りない釣行記をお読み頂いている方々の事。
現在このサイトに来訪くださっている方は、ひと月に単純人数で約八百人、延べで二千五百人もおられる。
このマンネリズムで小学生が書いた様な文章にだ。
今更だが自分にとって、釣行記の何たるか、を知るに至った。
故に今後も、取り敢えずは百回。尚かつ継続出来ればズッと、これを続けて行きたいと思う。
紆余曲折の末だが、幸いお引き受け頂ける方も見つかり前号からお世話になっている。
今後も続けるにあたっては、花も嵐も踏み越えて、の世界が待っているかもしれないが頑張っていきたいと思う。
毎度この釣行記をお読みくださっているみなさま、
ありがとうございます。心より感謝致しております。
これからも、お時間がありましたら読んでやってください。
どうぞ、よろしくお願いします。

釣行が一月も空いてしまった。
空いてしまった理由は上述の事とは無関係で、ただただ職場が多忙であった事。これに尽きる。この不況下においてありがたい話で、九月の一ヶ月は休む事も出来なかったスタッフも居て大童だった。そんな状況の下ではいくらオレが、人でなし、であっても釣り竿を担いで休むわけにはいくまい。それで自粛をしていたわけだが、長かった、長かった。
…………。
さて、長かった自粛を解いて今回の向かう先は、三島湖。こちらは三ヶ月ぶり。実は来週の25日の方が仕事の関係ではよかったのだが、それだと間が悪い事に前日の24日に放流が行われる。行く方とすれば当然そちらの方が期待が高まるのだが、三ヶ月も不義理してた奴が放流後の翌日に行くのは、いかにもそれ目当てに来た、と誤解されそうでなんとも行き辛い。そんなわけで今日18日にしたわけだが、この日が待ち遠しくて、前週の金曜日には若旦那に電話を入れてしまった。そしたら、
「お久しぶりです。今、大きいのが釣れてますよ」、だって。
嬉しいよね。何事も無かったかのように迎え入れてくれるのだから……。

午前四時半。
昔の恋人にでも逢いに行くような気分。
心わくわく、三島湖へと向かう。
…………。
出舟の二十分前、午前五時四十分到着。
料金を支払い奥さんに、不義理をしていた言い訳に熱弁をふるっていたら出舟合図のブザーが鳴ってしまった。考えてみたら、相手は何も聞かないのだから、黙っていればよかったのだ。喋った後に己の愚かさに気がつく。
駐車場に戻り、荷を担いで階段を下りながら豚小屋の状況を確認してみると、ひとり、ふたり、さんにん……の合計五名。そして桟橋にも一名(豚小屋に入釣した)居るからオレを含めての七名が、本日の豚小屋組と成る。駐車場にはもっと沢山の車両が停まっていたから、下流域にも数名が出漁した事が想像出来る。
さて、何処に留めようか。
心密かに希望していた二番升の上流の竹側は運良く空白だ。其処で再度着舟状況を確認すると、舟は三番升以降に奇麗に割り振られて散開している。ちょっとゴミが多く浮遊しているのが気になるが、自分の経験則ではゴミは下流の三番升側に流れるので、当初の思惑通りココに留めるとしよう。

午前六時五十分。
準備が出来たので第18回目の魚釣りを始める。
始めるにあたって今更照れ臭いのだがだが、今日はちょっと心を入れ替えて施行したいと思う。何せ、前回の本湖立木での釣りがあまりにも退廃的すぎた。風にあたって気分が良いのも結構だが、釣りに来ている事を忘れてはいけない。そこで今日は生意気なようだが、一投ごとに意味合いを持たせて丁寧に魚釣りをしようと思う。

◯本日のデータと予定。
・目標/数字の目標は無し。
    丁寧に意味合いを持たせて釣りをする事。
・竿 /嵐馬.18尺。
・浮子/忠相グラスムクトップ.14番。
・鉤素/450粍+600粍。
・餌 /ミッド2+オールマイティ1+グルダンゴ1+水1。
    (数字の1は100cc)
・予定/団子とグルテンの予行練習。
    06:50〜18尺、団子。
    11:00〜18尺、グルテンセット。
    12:00〜14尺、団子。
    14:00〜14尺、グルテンセット。
    15:00、納竿。

いきなりだが、エサが目標着水点迄保たない。
普段は小盛りにするミッドをカップにスリキレで計量をしたのが原因だと思う。試しにハリスを摘んでハリ付けしたエサをブラ下げてみると、自重でハリから抜け落ちてしまった。圧をかければ着水出来るのだが、これだとナジんでからの溶解が進まない。それではと粉を少々振り掛けてみると、軟度が耳たぶの柔らかさを維持出来なくなってしまう。こんな事は‘伊呂波の伊’次元の事だと思うのだが、今迄はいい加減と言うか成り行きでやっていたので、今回はお浚いを含めて確認しながら進めたいと思う。
…………。
結局、軟度より着水優先で始めてみたら、浮子は動くが魚信と言うのには如何にも心細い。矢張りエサが硬いのか……。
悩んでいたら風が吹いてきた。
その風の悪戯で、集まる筈のない浮遊物がオレの目の前に集結してきて、一面見渡す限りゴミだらけになった。
何たる事だ!、これは堪らん、と早くも逃げ出すハメに。
一日千秋の思いでやって来たのに、早くも暗雲が立ち籠めた。

午前八時二十分。
移動ついでに愛車に忘れ物を取り行って桟橋に戻ってみると、ゴミが神隠しにでもあったかの様に奇麗さっぱり消えていた。然し、今更元の場所に戻るのも癪だから、敢えて予定通りに移動を敢行。そして新たに選んだ先は桟橋前の一番升。今度は再度のゴミの襲来に備えて真ん中あたりの対岸が凹んだ所に着舟。

釣行記写真
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移動して入釣した場所、写真のど真ん中あたり。
納竿後に桟橋から撮った

ロスタイム三十分で再開。
残念な事だが、こちらの方が魚が薄そうだ。
まあ釣れなくてもいいから、いろいろと試そう。
ここで柔らかいエサを製作。
・餌/ミッド1.5+オールマイティ1+グルダンゴ1+魔法の粉1
   +水1。(数字の1は100cc)。
当たり前の事だが、耳たぶより柔らかいエサが出来た。
このエサがこの夏一番活躍したのだが、それは魚が濃厚に棲息している場所で施行したからで、ここで通用するのかは半信半疑。
…………。
直ぐに疑問の答えが出た。がっかりするほど浮子が動かない。それでも一投ずつ丁寧に打ち込んでいると、いきなりだ!。アッと言う間に浮子が消し込んだ。普段なら不意の魚信には対応出来ないのだが、今日は緊張感をもってやっているので、空かさずピシッと合わせると「ありがとう」、デカ頭が釣れてきた。計測に値する重量だが残念な事にシッポが無い。依って測る事無く即座に放流。これは開始二時間後の午前八時五十分の出来事。
一枚釣れて元気と勇気は出てきたが後が続かない。たまには浮子も動くのだが所謂微動ってヤツで、とても魚信とは言い難い。こんな二進も三進もいかない状況に成っても頑張ったのだが、釣況の好転には至らず時は流れる。

午前十時半。
ココからは、来るべき冬に備えてグルテンの練習。
ハリスを100粍+600粍にして、エサはアルファ21.100ccに水を150cc入れて作成。
練習とは言いつつ密かに状況の改善も願ったのだが、事態は確実に改悪の方向へと転落して、たまに有った微弱な動きも無くなった。それではと、水を120ccに減らして同じ粉でエサを作り直してみると、今度は随分と硬いのが出来た。その硬度はと言えば、そこらの悪ガキにぶつけられたら、痛ぇーっ!と悲鳴をあげそうな硬さ。こんなに硬くても魚は食べるのか?。疑問に思ったが誰かがグルテンは水中で肥大すると言っていたのを思い出して、水を溜めたエサボールに放置して観察すると、なるほど大きく成った。これだけ肥大するなら、ハリ付けする大きさも考えないといけない。こんな過去には考えたことすらなかった事を確認していたら、昼のチャイムが聞こえてきたのでグルテンは終了。
ここからは、午後の部で使用する14尺を取り出し、前宇藤木で頭上の木に引っ掛けた仕掛けの補修を行う。

正午。
14尺で再開。
再開するにあたって、本日の豚小屋組を書き留めておく。
上流から紹介すると一番升にオレ、二番は不在、三番は二艘、四番の看板升も二艘、其の奥はオレの腐れ目では確認出来ないが二艘見える。そして大外のは他国船籍だ。依って、と組が六艘で残りが一艘と言ったところか。

釣行記写真
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上述の光景を写真で。

釣行記写真
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お馴染みの正面図。

正午から再開して五十分。
本日ただ今迄の釣果は、一のまま。
覚悟の上だったとは言え予想以上の厳しさ。
如何せん魚が相手にしてくれない。
三ヶ月も戸面原で浮気をしていた報いか?……なんてバカな事を考えていたら、四時間ぶりに消し込みがあって二枚目が釣れた。
然し、前後の展開からして今釣れたのは、明らかに通りすがりのヤツだから、あとの期待にはつながらないだろう。
…………。
十三時半。
やっぱり、つながらない。それに朝からマジメにやってきたので背中が張って甲羅でも出来たかの様。何だかカメの辛さが理解出来た。それと悲しい事に、緊張も無くなり本来の自分に戻ってしまうと、アクビまで出てくる始末。医者にも根を詰めるな、と言われているし……。そろそろ潮時かな。
ちょうどエサも枯渇してきたし、あと三十分やって十四時ピッタシにヤメよう。
そうと決まれば新たにエサを作るのは勿体ない。もう、なんでもいいや、と下ハリにはゴミ袋に廃棄した朝のグルテンを付けて投げ込むと、ツンっツンっ!と刻み込むような魚信。浮子の動きに誘われて竿を上げてみると、なんと傷ひとつない奇麗なヤツが釣れてきた。これには魚も驚いたろうが釣った本人はもっと驚いた。

釣行記写真
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放流直後のような奇麗な魚が釣れた。

然し、驚くだけではつまらない。時間の延長を決め、エサも魚に失礼のないようにと作り直してみたが、皮肉な事に効果無し。
あの時ヤメとけばよかった!。そう思った三十分後、微妙な魚信で釣れた、そして次も釣れて二蓮荘。
やれやれ、なんだか一矢報いた感じで本日の釣りに悔いは無し。
そして十五時迄継続して一件落着。
久々の三島湖が終わった。

お仕舞い。


釣果18尺天々・両団子 零枚(06:50〜07:40)
移動
18尺天々・両団子 1枚(07:50〜10:30)
18尺天々・グルテン
     セット 零枚(10:40〜11:30)
14尺天々・両団子 1枚(12:00〜13:40)
18尺天々・グルテン
     セット 3枚(13:40〜15:00

合計 五枚。
壱尺零寸零分〜壱尺弐寸零分。

釣行記写真
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この日の釣果。

(スポーツ新聞の記事より抜粋)

記事掲載のPDFデータはこちら > > >

◯2010年データ。
・釣行回数/18回。
・累計釣果/381枚。平均/21.67枚。
・次回は十一月二日 戸面原ダム。

  2010年11月15日(月)
吉右衛門  


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