晴天 突風
俄雨 大花粉。
水温8度 満水 澄み。
三島湖 豚小屋下 看板升黒ブイ脇。
ともゑ釣舟店より出舟。
2009年 初釣り。
〜今年も楽しい釣りが始まった。〜
2009年は、年明けと同時に憂鬱な事がふたつも起きた。
ひとつは仕事、正月休みを駅伝三昧で過ごして職場に出社すると、ウチの小さな事務所もすっかりと不況の大波に呑み込まれていた。
従業員十人強の事務所では、業績の悪化は即時に自分の収入に降り掛かってくる。
2001年に独立し、やっと軌道に乗せて釣三昧の生活をしようと思っていたのになんと云う事だ。ほんのささやかな喜びがが打ち破られた。
そしてもうひとつは、体調の事。最近、健康診断の結果について語る主治医の口調が強く厳しく成って来た。
出来れば改善してください、が絶対改善してくださいに変わって来た。
やれやれ、
年明け早々、ちょっぴり人生の落日が見えて来た感じ。
閑話休題。
先月の中旬頃から釣行意欲は満々だったが急な仕事や天候不順が因で今日迄延び延びに成ってしまった。
そこで本日が、やっと今年の第一回釣行と相成った次第。
前回の釣行は何時だったか? 確か、12月の頭だ、その前は10月の最終だったから11月から2月迄の4ヶ月に一度しか釣行していない亊に成る。
それだけにワクワク感一杯だ。
待ちに待った時が来た。
午前四時、少年の様に胸をときめかせながら自宅を出発。
最寄りのインターチェンジに突入し、房総半島を南下して今年も三島湖ともゑ釣舟店へと向う。
今の人生で最も楽しい時間だ。
今年もこの道に帰ってこれた事が、嬉しい。
そんな車中で、今日への想いを馳せる。
――――今日は初回だから、何としても豚小屋の看板升崩れ前に入り、石にかじりついても釣らねば成らないぞ。
その為には、ボート競争だって、やってやろうじゃないか!。釣果も頑張って二桁の10枚を釣り上げるぞ!。――――
久々に労苦から開放された喜びか、何故か気分が高揚して、つまらない事をひとりでほざいていると麓の雑貨屋さん到着。
ここで食料を買っていると、千葉の名人に出会う。
いつも気さくに話しかけてくれる方だ。
今日は豊英湖に向われるそうで、可成りご機嫌な様子。
沢山釣ってきて下さい。
約100日ぶりに、ともゑさん到着。
若旦那に奥さんにそしてオーナーさんに、遅ればせ乍ら新年のご挨拶。
今年も宜しくお願いします。
ここで失敗をやらかした。
ちょっと時間があったので、桜並木の方に散歩に行ったのと駐車場の隣のオジさんと長話をしていたら出舟の時間が迫ってきた。
慌てて桟橋に降り、舟に荷を積み太った体が乗り移った瞬間がチャイム。
みな三ツ沢方面に向うが、インコースから一艘だけ不気味な動きをしている舟がいる。
あれは明らかに看板升を目指している。
ヤバい!、大外から猛然と漕いでマクリにかかるが距離が短過ぎた、敢無く惨敗。
残念でした。
崩れ前に着舟出来ズ。
仕方が無いので看板前の黒ブイ脇手前に着舟。
のっけから意気消沈。
すると今度はロッジから出舟の舟がやって来て、自分と崩れ前の間に着舟。
この方が着舟し乍ら声をかけてきた。よく聴こえなかったので要領得ない返事をしたが、眼鏡をかけて拝見したら釣友会の重鎮の方だった。これはどーも失礼しました。
なんか偉い人に声をかけてもらって、ちょっと光栄なのと緊張が走る。
この方は六つも会に入会されていて、今日はそのひとつの例会との事。
そして自分が、まだエサすら出来ていないのに竿を出したと同時にバタバタ釣り出した。
これには呆気にとられた、と云うか驚いた。
やっと準備が出来た。
ここで用意して来たワンカップを湖面に注いで、今年一年の安全を祈念して一礼。
さて、お久し振りです、豚小屋下。
今年も宜しくお願いします。
六時四十二分、今年の第一投、22尺の竿を入れる。
一投目無反応、二投目無反応・・・・・七投目、フッと変化が有ったので合わせるとゴツン!
やった!、と思った瞬間にバレた。あーっと溜息一番。
ここから、またも無反応。そこで餌を釣り直すと変化が出てきた。
七時十〇分。待ってました、待望の2009年第一号。
昨年デビューの七寸くらいか。検寸定規を出すまでもなく餌ボールに入れて記念撮影。
毎度の事だが、写真を撮っているウチに魚が居なく成った。また、やり直し。
然し、直ぐに戻ってきてくれて八時三十分迄に6枚、概ね順調。
この辺りから雲行きが怪しく成ってきて、風が吹出し魚信も遠のく。
竿を替えようか、九時迄、我慢して釣れなければ25尺を出すつもりが助かった、八時五十九分、七枚目。
|
|
|
|
今年初めて釣れてくれた、餌ボウルの内径位の2009年第1号。 |
|
|
|
|
|
本日お世話に成った看板升、直ぐ右側に黒ブイが有る。 |
|
好事魔多し、と云うよりも下手糞だから長い竿を振ると浮子が竿に絡む。
案の定、道糸がクチャクチャに成ってしまった。
仕方がないので25尺を出したはよいが、仕掛けが無い。
大風に揺られ乍ら舟上で仕掛け作りに励む羽目に。
九時四十五分、やっと出来た、再開。
然し、今度は何やら障害物が有る様で根掛かりしてしまう。
昨年、竿を折った事が脳裏を過ったのか慎重に回収して再度の竿替え。
十時、再び大揺れの舟上で22尺の仕掛け作り。まったく、漫画みたいな事に成って来た。
序でに食事もして、再々開出来たのは十一時十分、昼のサイレン迄に十枚釣り上げるのを目標に頑張るも、届かず。
十枚目を取り上げたのは正午ピッタシ。
今度は俄雨。
風に吹かれ、二度の仕掛け釣りで根も尽き様をしている時に、追い討ちをかける様な雨。
雨は俄雨っぽいので止みそうだが、ここでまたも仕掛けがクチャクチャに成った。
どーしよう。
25尺は根掛かりするし、22尺で続行する為には、またも仕掛けを作らなくては成らない。
いっそ帰ろうか。帰っても良いが、未練が残る。
目標の10枚は釣ったものの、消化不良の敗戦投手の様な心境なのだ。
然し、遺憾ともし難い状況に悩んでいると、天は我を見捨てズ。
崩れ前の方が撤収を始めた。
大声で「やめるんですか〜」と聞くと、「明日、例会なので疲れるからやめる」との答え。
しめた!移動だ!っ、と思うも、お隣の重鎮の方は例会だ。ここでの移動は迷惑千万だろう。
長考一番。清水から飛び降りた気に成って、移動したい旨を告げると、快く応諾してくれた。
ありがとうございます。
これで、もう少し魚釣りが出来ます。深謝します。と心の中で手を合わせて移動。
自分が出来うる限りに静かに移動し、着舟。
十三時十分、待望の崩れ前に移動して再開。
25尺の竿を数回入れると魚信。
十三時十五分、釣れた、敗者復活の瞬間。尺前後の地べら君。
バタバタと釣れだした、両グルテンも試してみるとダブル。
堰が切れたかの様に、天国モードに突入出来た。
雨上がりの大花粉に見舞われ乍らも、10枚も追加出来た。
十四時四十二分、充実な時間を終え納竿。
陸に上がると若旦那に、久々はどーでした?。なんて聞いてもらえて久々に釣りが出来て、楽しい時間を過ごせた事への謝意を述べて一件落着。
今年も事情が許す限り、釣行します。
どーぞ宜しくお願いします。
お仕舞い。
後記。
昨秋、釣果に拘った結果が惨敗に終り、己の、釣りの下手さ、才能の無さは確認済みなので、釣果はどーでも良い。
釣果はどーでも良い、と言い乍らも今年の目標と云うより願望。
長い浮子を用いて浮子が立上がってからナジミ迄の落ち込みで釣りたい。
昨年もこれを目指したが、全く上手く行かなかった、これを頑張る。
今日の反省は、長い竿の振り方。
これが下手で浮子が絡まって舟上で二度も仕掛け作りをした。
これは次回の大課題。
釣果は、8時間をボートで過ごすも、仕掛け作りのロスタイムが60分を2回、移動と仕事の電話が60分で実質5時間で20枚だった。
時間4枚は自分にとっては、満足だ。
特に後半移動後の90分で10枚は出来過ぎの大満足。
次回は、27日金曜日を予定。
22尺 7枚(06:42-09:05)。
25尺 零枚(09:50-10:00)。
22尺 3枚(11:10-12:05)。
25尺 10枚(13:10-14:42)。
合計 20枚。
7寸〜尺五分。
|