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第十回釣行 2009年07月27日(月)
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これまでの釣行記(へら鮒釣り) 2009年〔三島湖〕

曇天朝のうち晴れ間一時スコール。
水温25° 減水2.9m 澄み。
ともゑ桟橋。
ともゑ釣舟店。  

あんまり釣れなかったけど
最後に一花咲かせたぞ。の巻。

暦は七月の下旬にさしかっかたと云うのに、今期は今回の釣行が通算でやっと10回目だ。
08年の今頃は23回を数えていたし、春から始めた07年でさえも13回を消化していた。
前回の釣行から一ヶ月も空いてしまったのが大きく影響している。何で空いたのか。理由は仕事。イベントの隅っこにちょこんと座っている商売なので夏は書き入れ時なのだ。
そんな忙中にも閑を見つけて釣行を計画していたのだが、日頃の悪行が祟って大風が吹いたり雨が落ちてきたりでやっと本日只今戦線に復帰出来た次第だ。
さぁ、釣りに行くぞーっ。
堰を切ったかの如く、今回は今日明日と二日連続のダブルヘッダーで臨む。

出発前夜、ハタと気付いた事が有った。先日愛車を修理に出したおり救命胴衣を取出して来るのを忘れてしまった。
自分は全く泳ぎが出来ないので、これには困った。
よって本日の入釣場所は思案する亊も無く、桟橋か桟橋から20m程度の範囲に限定されてしまった。

午前三時三五分、いざ出陣。
午前四時五十分。三島湖ともゑ釣舟店到着。
挨拶と支払いを済ませリフトに荷を積載している間に、出舟の合図。出漁者の数は概ね10杯程度か。
荷を下ろして愚図愚図していると、今年の初釣りで豚小屋でご一緒させていただいた重鎮のMさんが見えられたので、丁重に挨拶をすると、気軽に話しかけてもらった。
「何処に行くの?」
「救命胴衣を忘れたので、桟橋か豚小屋の端っこです」
「だったら、桟橋が良いよ。あの簀子の辺り・・・。先週木曜の例会もあそこから優勝が出たから・・・」
「では、そーします」
こうして、あっさりと本日の入釣場所は、第四回釣行以来の桟橋に決定。貴重な情報をありがとうございます。

お店を開き乍ら周囲を見渡すと、減水が進んでいる様子。ざっと3mくらいか。今年もこの光景を見る事が出来た。そう三回目の減水風景だ。
空を見上げると青が八割、白は二割位の無風の晴天。
背後からは蝉の声。あれはニイニイゼミだ。それに時折ヒグラシの声も聞こえてくる。こんな光景に触れられただけで、今日の釣果等どーどもよく成ってきた。前回、釣れなくて少し気が荒んだ事が恥ずかしく成って来た。
そんな亊を思い乍ら、同業者の状況を観察すると、桟橋の岸向きにひとり。ロクロウ沢にMさんとひとり。そして豚小屋は零だ。

釣行記写真
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今年も見れた、桟橋からの減水風景。

五時五〇分、準備が出来た。
本日の目標釣果は四〇枚。
竿は12尺、仕掛けは天々。餌はベーシック系の両団子。
大きく深呼吸をして第一投。五節ナジミ良い感じ。
六時二七分、深くナジミ終えた後のツンと云うよりも力感溢れる「グッ」で釣れた。理想としている魚信。玉網で掬うと餌がグニャッと成ってシッポがハミ出すくらいのサイズ。推定尺二寸。七時迄に釣れた魚は同型ばかりでの四枚。出足は好調。
次の八時迄一時間の釣果は二枚、八時からは盛り返して十枚に王手が掛かったのが八時半。然し、浮子の動きが変わって来た。浮子が寝たままで釣れたり、立つと同時にスーと水没する様な魚信。これを見ていると魚を上に感じる。これでいつも失敗して迷路に陥って行くのだが・・・。十枚釣れる迄は我慢我慢と12尺で粘って、待望の二桁達成は九時丁度。目方は推定で七sと云ったところか。

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この日最大の大型。写真判定で四〇には届かず。

九時から仕事の電話をしていると、同業者が桟橋に出現。愛想の良い方だ。更にもう一人、この方は先住者の知合いで二人で舟を漕いで上流に出掛けて行った。
九時四〇分、仕事も終わり竿も10尺に縮めて再開。
九時五〇分、雨雲の登場と共に小雨が落ちて来た。この程度の雨なら傘など要らぬ、と強がってみたものの小雨が雨へと変わったので、急いで傘を差し、釣具にブルーシートかける。雨が傘を叩きだし、頭上でパラパラを音がしてきた。猛烈なスコールに成って水浸しだ。これには降参、桟橋の坂を上り軒下に退避。そこで待つ事三〇分、雨足が弱化したのでやっと再開。十時四〇分。
再開すると数分で反応が有り、十一時半のサイレン迄に四枚釣り上げる。
食事休憩。好調な出足も昼の時点での釣果は十四枚だけ。目標釣果は遥か彼方に露と消えた。

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スコール。

正午、納竿時間を十五時にして始動。
そして仕掛けは、竿は10尺のままで、浮子を小型化して棚は一本半。餌は無論両団子。
この釣りは十三時半迄頑張るも空振りの山を築いて釣果は一枚。
もしかしたら、この釣りは誤りかもしれない。陽が高く成ると活性の有る魚は下層に移動して、この棚に居るのは、やる気の無い連中ばかりではないのか。次回からはヤメだ。

十三時四〇分、もう一花咲く事を期待して16尺を出す。
この竿が本日の最後の砦だ。
刀折れ、矢が尽きる前に何かが起きてくれる事を願う。然し、空しく何事も起らずに時は過ぎていく。
魚信が全く無くなった。
朝一の12尺でズッとやっていればよかったのだ。なんで辛抱出来なかったのか・・・・・。
毎度毎度の展開に、ひとりぶつくさ云っていたら、ドキッ!、浮子が動いた。苦節七〇分の出来事だ。久々に緊張が走る。次投、団子の表面を丁寧に丸めて打込むと、落込みでツンっと綺麗に一節入った、間髪入れずスパッと合わせてみると生き物の気配は感じたが、悪い予感。やっぱりだ、針にかっかたのはブルーギル。憮然たる思い。然し、魚はエラから血を流して苦しみもがいている。仕方無い、老眼に鞭打って、なんとか呑み込まれた針を外してリリース。

十四時五五分、納竿五分前、竿を替えてから八〇分、魚信は今のブルーギルだけだ。今、ヤメてもいいけれど、悔しいから十六時迄延長しよう。
そうと決めたら魚信が復活して来た。
頻度は少ないが空ツンの復活だ。鮒族である事を祈り乍ら打っていると、やっと釣れた。十五時半。
長かった、本当に長かった、ヤメなくて良かった。
然し、なんで釣れたんだ。餌も鉤素も何も替えてないぞ。
なんでもいいや、また釣れた、怒りのダブル。そしてトリプル・・・・あたかも魚が目を覚ましたもよう。フォース・・・・フィフスと続いた。
ウォーッ!と大声で叫び成る様な快感。
それを、ひとり桟橋上で、何事も無かったかの様に振る舞まい、一件落着。
最後にひと花を咲かせた。

残念でした。無情にも納竿の時間に成った。別にヤメなくてもよいのだが、出漁者が帰船してきたし、桟橋でも清掃が始まった。
明日の第二試合に託して、もうやめよう。十六時撤収。

若旦那に挨拶してからの帰路、館山道市原SAに休息に立ち寄るとモニターに天気図が映し出されていた。明日は今日と同じ様だ。と云う事は舟は駄目だから必然的に桟橋での施行に成る。それで今日と同じでは芸が無い。では明日は角麩でやろう。本湖に向くと魚が大きいから岸向きで八.九寸を釣ろう。なんだか楽しみでゾクゾクして来た。
明日への大いなる期待を胸に、帰路につく。

オマケ。
二日目、起床は三時三〇分。
雨が窓を激しく叩く音がしている。これは大雨だ。雷鳴も聞こえて来た。さぁ、どーする。
昨夜、角麩の用意をして準備は万端。行きたい。
気持ちが抑えられず、土砂降りの千葉を出立。
釣舟店に到着。雨はおとなしく成らず。それでも準備に掛かる。ちょっと雨に触れただけでビッショリに成った。これには我慢出来ず軒下に退避するも、退避をすると小降りに成り、出て行くと大降りに成る皮肉な展開、これも日頃の悪行の報いか。
一時休憩と店内に入ってテレビを見ていたら、山口県の土石流災害の続報が流れていた。
ムッ、桟橋が土石流に流される錯覚に陥った。これがトドメに也り、敢無く撤収。
餌を打つ事さえ出来ずに、山を下る。
お仕舞い。

釣行記写真
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土石流を思わせる様な大雨。傘二本で頑張ろうとしたが・・・。

釣果12尺天々 10枚(05:50〜09:00)
10尺天々 零枚(09:40〜10:10)
10尺天々 零枚(10:40〜11:30)
10尺一本半 1枚(12:00〜13:30)
16尺天々 5枚(13:40〜16:00)

合計 二十枚。
八寸〜尺參寸五分。

次回は七月三一日。



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