雨天。
水温22° 減水2.2m 澄み。
三島湖 ともゑ桟橋。
三島湖ともゑ釣舟店。
雨は土砂降りだし、ファイターズは優勝しそうだし・・・・。たった二時間でヤメちまった。の巻。
前回の豊英湖から三週間も空いてしまった。
空いてしまったのには訳が有る。
20日からの週はシルバーウイークとやらで暦上に黒い日が二日しか無かった。自分は暦の赤と青(土曜)の日は子守りが有るので魚釣りには行かれない。そこで、五日も休みが有る週の二日しかない黒い日に魚釣りに行くには、心に忸怩たるものも感じてしまう。自分にだって、まだ良心ってヤツが残っているから、職場の目を気にするくらいのデリカシーはある。
次の27日からの週は、29日(火曜日)の天気予報が弱雨だったので決行したのだが、途中土砂降りとなり、敢無く館山道の木更津南でUターンするハメに・・・・。国道を北上して千葉の市内に戻った頃には雨脚も弱く成っていたのだが、再度館山道を南下する元気は無かった。
さて、今回の行き先は、お馴染み三島湖ともゑ釣舟店。
久々でもないのだが、勇躍士気を鼓舞して千葉の自宅を出立。
六時十五分、遅刻をして到着すると何やら混雑の様相。
そして料金を支払い荷を取りに戻ったら雨が落ちてきた。「今回も雨か・・・・」溜息まじりに桟橋へと降りる。
流石は月曜日。混雑している。豚小屋下で鮒釣りをしている漁師の数を数えてみると十五名。出漁者は三〇名と聞いていたので、下流域にも十五名が出漁したと思われる。
これでは今更、馬鹿面を下げて舟を漕いで行ったところで、お呼びでないだろう。
それに追い討ちをかける様に「待ってました」と言わんばかりに雨脚が強く成ってきた。先週の土砂降りの再来。仕方が無いので、大傘を取りに再度車に戻る。ココで完全に戦意喪失。諦めてこのまま帰宅してもよいのだが、それでは.ともゑさんに気を遣わせてしまうだろう。
折角来たのだし桟橋でやっていこう、と意を決して再び桟橋へと降りる。
大傘、小傘を二つ並べて道具にはブルーシートを掛けて準備に掛かる。今回は18尺を振る予定で来たのだが、傘が邪魔なので14尺が限界、仕掛け作りに勤しむ。
七時五〇分。厭戦気分だが仕掛けは出来た。
竿は14尺.仕掛けは天々.餌はベーシック系両団子。いつもメニューで餌打開始。それと同時に雨粒が更に膨らみ傘を叩く音が大きく成ってきた。太った体を縮こめて振込をしていると針が傘の柄に絡む。よく吟味をせずに場所を選定したから、足下には水が溜まる。何処迄続くぬかるみぞ・・・・だ。
心は撤収へと動く。これをなんとか踏み留まり―――折角、早起きしてきて竿を出しているのだからオデコだけは免れよう。―――この言葉を己に言い聞かせ乍ら続行する。
待てば海路の日和あり。
浮子に変化が出てきた。沈下速度が鈍く成ってきてナジミ巾が少なく成ってきた。
天の恵みか、魚信に合わせて雨粒も小さく成ってきた様だ。恰も「今のウチ釣ってしまえ」とでも言われているかの様。
そして五分後、大きな魚を釣り上げた。然し、恥ずかしい話で、魚信を見落としたのか、竿を上げたら魚が釣れていた、と言う幸運ならぬ間抜けな話。
更に五分後、浮きが微妙な動きでナジミ始める、ココで沈下速度が速くなれば、と思いきや思い通りの魚信が有り二枚目が釣れた。コレも結構なデブ、玉網よりズッと大きいヤツ。
オレはもうオデコではないぞ!。胸を張った途端に又雨が強く降ってきた。―――今晩はマジック1のファイターズが優勝を決めるかもしれない。このまま、午後迄やって帰宅したらキッと寝てしまって歓喜の瞬間が見れないのではないか。それにもう二度と優勝なんてお目にかかれないかもしれない。その点、魚釣りは、いつだって来れるじゃないか―――何者かが耳元で囁いた。
魚も釣れた事だし、もうヤメようか???。自身に問うたら、迷わず「ヤメよう!」と答えてしまった。
九時五十分。自己最短の二時間で撤収。
帰路につく。
お仕舞い。
14尺天々両団子 2枚(07:50〜09:50)
合計 二枚。
尺弐寸。
次回は十月十三日十四日、三名湖.丹生湖。
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