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第四回釣行 2009年05月01日(金)
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これまでの釣行記(へら鮒釣り) 2009年〔三島湖〕

快晴。
水温16度 減水0.5m 澄み。
三島湖ともゑ桟橋 小屋脇。

苦心惨憺して釣りあげた魚は、百戦錬磨の老兵だった。

最近、鶏よりも早く起きて釣りに行くのを厭う様に成ったてきた。
原因は多々有るのだと思う。仕事が忙しい。疲労が抜けなく成って来た。野球中継を最後迄観戦してblogを書いて遊んでいる。それから何だろう、釣りがルーティン化して来た事も小さくない。そんな分けだから直前に中止を決めた事も数回有った。しかし、それではイケナイと、今回は根性を入れ直しての釣行と相成った。

起床にマゴツイて、エンジンをかけたのが四時零五分。目的地の三島湖ともゑ釣舟店迄は約90分の道程だから写真判定で出舟時間に滑り込む予定だったのだが、麓の雑貨屋さんに立ち寄った際、ご主人から遅延を指摘されて錯誤に気が付く。自分は今日の暦が五月と云う事も、五月から出舟時間が五時と云う事もしっかりと認識出来ていた。にもかかわらず、出舟時間を五時半のつもりでいた。なんともいわんやだ。

急いで九十九道を駆け上がり、ともゑ釣り店に到着したのは、五時十分。もう舟も出た後なので釣果表をみたり番頭さんと雑談をしたりで桟橋に降りた時は、豚小屋の着舟は終了していた。さて、どうしよう。
―――――先ずは入釣したいポイントをあげてみよう。一番は前々回思いがけずに釣れた魚屋、二番は豚小屋、そして今日は仕掛け作りを敢行しなくては成らないのでお店大きく拡げられる桟橋が三番だ。懸念材料はと云うと、ふたつ有る。ひとつは腰痛、もうひとつは出舟状況が不詳な事だ。駐車場に停まっていた車輛は14台。そこから推測すると漁に出たのは20名〜25名くらいに成る。現在、目の前の豚小屋には舟が10艘居る。すると下流に行ったのは15名くらいか。魚屋に行くのは良いが、あそこ迄腰痛を押して行って売り切れだったら、どうしたら良いのだ。その危険は十二分に有るぞ。そしたら、戻って来て桟橋に入るか。この腰が痛い時に、そんな悲惨な亊は御免被る―――――
と成ると、今日の入釣場所は次候補の豚小屋か桟橋だ。
さあ決めよう。豚小屋なら空いているのは桟橋前の一番マス、桟橋ならどこでも可。
今日の運命が決まる大事な選択だ。いざ決断。
決めた!。腰が痛いので舟は辛い。よって今日の入釣場所は桟橋のボート係留脇にする。

結論から云うと、この決断が凶と出た。
五時三十分。桟橋で荷を解いて準備にかかる。
今日は浮子のモデルチェンジを行う。昨年夏に昔の道具で釣りをした時、使用した浮子のビジュアルが気にいったので、昔懐かしい入間市を訪ねて特注で作ってもらったモノを、デビューさせるのだ。
取りあえず13尺と11尺の仕掛けを作成して、六時四十五分準備完了。
先発は、竿は13尺。鉤素は450ミリ+600ミリにて餌は両団子。目標は、技術的にはトップ4目盛り以上を確実に馴染ませる事。釣果は事務所で見た釣果表の数字が高かったので30枚。納竿時間は仕掛けを作る関係で十四時に設定。

六時五十分、第一投。
ここから餌打六十分、やっと浮子に変化が出る様に成ったが数回に一回程度のショボイ状況。そのうち好転するだろう、と何の根拠も無い期待をして継続していたら、釣れた、八時十五分。大きさは玉網より大きいヤツ。また釣れた。今度は、ちょっと小さいヤツ。しかし、二枚目が釣れてから益々魚信が遠のいて行った。時々、浮子のナジミ際で反応が有るだけだ。竿を短くしようか?。しかし、竿替も良いが、二枚だけでは13尺が可哀想だ。もう少し頑張ろう。
頑張ったが駄目だった、ギブアップ。馴染でからの魚信が無い。これは魚が上と判断して、11尺の登場。
ここから状況の好転を願ったが期待空しく、ナニも無し。
魚が釣れないところへもって来て、酷いことが起きて来た。塵が群れをなして来襲して来たのだ。丸太、竹、枝、枯葉、それから不届きな人間サマが放置して行った餌袋、それにペットボトル。これには参った、参った。塵の隙間に餌を落とすのだが、限度が有るし、針が沈下して行かない。それでも一匹釣り上げた、十時半。チキショー!、釣ったと同時に移動を決意して午前の部は早々と終了。

とても前回の様に歌を唄う心境にはなれない。
暗澹たる気分。
弁当を食べ乍ら、午後の予定を思案する。思案すると云っても選択肢は桟橋上での移動しかないので、食べ終わると同時に風と塵を防げる所を探しに行くと、遠征組への送迎をする舟を係留している小屋の脇が良い事に気付く。昨秋に、この近辺で竿を入れた亊が有るので経験は有るが、問題は魚の存在の有無だ。朝一からなら魚影の薄い場所で餌を打ち乍らの長閑な釣りも良いが、散々、魚信の無い状況で移動するわけだから魚信無しは回避したい。
しかし、ココが嫌だとすると何処に行けば良いのだ、先ほどから、風で揺られたボートがぶつかり合ってミシミシ音を立てているぞ。早い話が釣りを継続したければ、ココしか無いのだ。
結局、こんな場所に賭ける亊に成ってしまった。
悲惨な状況に、泣きたく成って来た。

溜息をつき乍ら、釣果30枚の目標は諦めた、浮子が動かなかったら撤収しよう。と心に誓って、再開したのが十一時。
当然、浮子が微動たりともせず。
十一時半、全く無反応。天に見放された事を実感す。
十一時四十五分、全く無反応。天だけではなくブルーギルにも見放された。
正午、魚族の存在無し、を確証。絶望の極み。
十二時十五分、太公望に成った心境。
十二時半、落込みで一節反応。呼吸が止まる様な喜び。
十二時四十分、浮きの変化が頻繁に、変化と云っても四節馴染んでから厳冬期の釣り堀でスコープで判別する様な黒帯の揺れ。決め手は無し。犯人は何だろう。
十二時五十分、揺れ魚信は継続、何としても魚の正体を暴きたい。
十三時、辛抱溜まらず、十三尺に変更。変更直後は魚信無し。
十三時十分、揺れ魚信が復活するも、相変わらず決め手無し。
十三時二十分、心無しか魚信が大きく成って来た。
十三時半、初めての空振り。力感は無いが魚信が大きく成ってきた。しかし、これに合わせても空振りの連続。

どうすれば釣れるのだろう。良く観察すると何分の一の確率で突然チクっと鋭く動く事が有るが、これに反応するのは至難の亊だ。田中マー君の一日数球しか無い失投に大ヤマを張って待つ様なものだ。しかし、自分の技量では、それしか仕留る亊は出来ないだろう。
十三時四十五分、緊張して振込んでチクっを待つ。駄目だ、手が硬直して動かない。
再々度挑戦、チクっ!、ガツン!、やった!。釣った。犯人はコイツだった。

釣行記写真
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百戦錬磨の老兵。口が損傷していた。

本懐を遂げたぞ。
彼は記念写真を撮った後、楽しかったどーもありがとう。と労いの言葉をかけて放流。
移動再開後110分後の出来事だった。
それにしても、この痺れる様な快感はなんだ。
えもしれぬ、達成感を感じて桟橋の上で、ひとり静かに祝杯をあげる。
十四時、最後の一投でも尺上を釣り上げて納竿。
結構楽しかったではないか。
移動して良かった。
お仕舞い。

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移動後に頑張った桟橋小屋脇。


釣果13尺 2枚(06:50-09:00)。
11尺 1枚(09:00-10:30)。
11尺 零枚(11:00-13:00)。
13尺 2枚(13:00-14:00)。
合計 5枚。

9寸〜尺五分。
次回は、五月五日鎌北湖。



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