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第二六回釣行 2009年12月07日(月)
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これまでの釣行記(へら鮒釣り) 2009年〔三島湖〕

晴天.酷寒。
水温12° 減水1.8m 澄み。
三島湖 ともゑ桟橋。
三島湖ともゑ釣舟店。

性懲りも無く、二回連続で桟橋に挑戦して
冬の桟橋がどの様なモノかが骨の髄迄分った。の巻。

遂に、今年の暦も最後の一枚に成った。
忘年会、クリスマス、有馬記念、御用納め.ときて大晦日だ。年賀状も作成中で、新しい年を迎える準備が出来つつ有る。世間では来年も厳しい年に成るとの専らの予測だが、こんな予測は是非ともハズレて欲しいものだと思う。

当初、7日.8日と二日連続での釣行を企画していた。
7日は豊英湖の赤松下、そして8日の三島湖ともゑ桟橋を今年の最終戦として竿を納める予定だった。
それが前日に仕事関係の連絡が入り、8日が出勤に成ってしまった。
・・・・さて.困った。予定の変更を余儀なくされてしまった。
どうしよう。先ずは優先順位として、

一、 今期の最終戦はケジメだから、ともゑさんで行う。
二、 前回.放流三日目の桟橋がコールドゲームに成ってしまったので、己の行為の正当性を確認する意味でも続きを行いたい。
三、 豊英湖は13日に放流が有るので、来週は混雑が予想される。彼処は勝手が分からないので、出来る事なら今週のウチに施行したい。
世間の人からしてみたら、ホントにどうでもよい、と思われる様な事を、しきりと悩んでいるのだから。能天気言うか暇と言うか・・・・・、まあまあ平和なのだと思う。
結局、前日には結論が出ないまま、行き先は当日往路の車中で決める事にして床に入る。

五時〇〇分。
自宅を出発。
早速、昨夜の続き・・・・。
三島湖の放流後の釣りは、今回を逃せば一年間無いのだから、行くなら本日限定。すると、最終戦を三島湖に設定している以上、豊英へは来週に行かない限り今期は消滅してしまう。
折衷案は、本日を三島湖の桟橋。豊英湖は混雑を我慢して来週。そして21日からの週に豚小屋辺りで最終戦。寒さ.さえ堪えれば、これが一番なのだとは思うが、これだと釣行記が間に合わない・・・・。ホームページ作成のデザインクロスさんが今年は25日迄って言ってたからな・・・・。

段々、どうでもよくなってきた。
取りあえず今日は桟橋で行う事にしよう・・・・。
道中、行き先が.どうのこうのと悩み乍ら麓の雑貨屋さんに立寄ると、御主人から衝撃的な事を聞かされた。
なんと豊英湖が来年一杯で釣りを打ち切る、と言うのだ。よって、今後は舟の予約も受け付けないとの事。
自分は、彼処への釣行実績は去年.今年と遠い昔の各一度、計三度だけしかないが、来年からは年五回の進出を思案していただけに、本当だとしたら残念無念。
なんだか生きるスペースが段々狭小に成って行く様で、切ない思い。

ちょっと暗澹たる気分で、ともゑ釣舟店到着。
放流翌日だと言うのに、駐車場の車輛の数を見るに、なんだかコチラも寂しい限り。通い始めて三年目のオレが言う話ではないが、去年も一昨年もこんなイベント日は賑わっていたのに・・・・。
先日、行きつけの釣り具屋さんで個人のお店の閉店が相次いでいると聞かされたが、こちらの業界も厳しいのだろう・・・・。
心はちょっと暗いが、天気は晴朗。
桟橋に降りて、いつもの座に歩いて行くと、ザリガニの死骸を見つけた。・・・・何でこんな所で死んでいるんだ ?。自力で這い上がって来たとも考えられないし、甲羅の色からして、死後推定三日の様な気がするが・・・・。

六時半。
21尺の竿を出し、準備をし乍ら思う。
こう毎回毎回桟橋に座を構えると、誰かに、何で馬鹿の一つ覚えの様に同じ場所で施行するのか、と聞かれそうだ。
答えは簡単。昨年の放流後は二度ともココでやって沢山釣れたから・・・・。(確か六十枚と五十五枚だった)
それと前回、22尺に替えて直ぐに釣れたので魚が居る事が確信出来た事。前々回は豚小屋に入ったが、たいして釣れなかった事。・・・・etc。
そして何より一番大きいのは、自分は釣技が劣るから、不人気スポットで魚を独占するのが釣果への近道と考えているからだろうか・・・。

七時半。
準備完了。竿は前述で其の他は定番での始動。
目標釣果は半束(五〇枚)。
七時五〇分。
開始二〇分で浮きが動いたが、釣れたのはブルーギル。タナゴみたいな小さいヤツで三寸。コイツが生意気に針を呑み込みやがった。これを外すのに数分のロス、バカ・・・今度呑んだら死んじまうぞ・・・。
八時半。
寒い。上半身と頭.首は防寒しているが、サンダルしか履いて来なかったのは大きな間違え。どう考えても冬を舐めている。
寒さと冷え込みがサンダルの底から膝迄、表面張力で上がって来た。槌で叩いたら脚がポキッと折れそうな感じ。
魚信も先ほどのブルーギル以来無い。
豚小屋はボチボチ竿が立っている。自分で選択したとはいえ、アチラが羨ましい。未だ、桟橋前の升には二杯分の空きスペースが有るが・・・・。
なんで性懲りも無く半束の夢を見たのかなぁ・・・・。
こんな山師みたいの行動ばかリしていると、ホントに馬鹿と思われるぞ・・・・。
八時四十五。
番頭さん登場。
「どう、釣れる???」
「ブルーギルが1匹だけです・・・・」
「豚小屋は竿が立ってるよ。あっちへ行ってやろうよ、行きましょうよ」だって・・・・。いつも釣れない自分に気を遣ってもらい、ありがとうございます。

それではお言葉に甘えて、舟に乗るか。桟橋に見切りを付けて長靴を履きに車に戻ると、丁度のタイミングで新参者のオジさんが到着。オレを見つけて「遅れちゃって」と言い乍ら.そそくさとお店に消えて行く。
何たる事だ、この瞬間に豚小屋の空きスペースが売切れしまった・・・・。
九時〇〇分。
黄色い長靴を履いて、絶望感漂う桟橋に戻る 。
餌打九〇分で魚信はさっき釣ったブルーギルの一度だけ。
もう桟橋には何の未練も無い。半束の夢など忘却の彼方だ・・・。
豚小屋が売切れた今、今日の今後を思案しても選択肢は、ココで無益に粘るか。最果てのダムサイド迄行くしか無い。
ダムサイドか・・・・。天を仰ぎ乍ら思案していると、浮子が動いた。本日二度目。冴えない微弱な動きからして、期待もせずに竿をあげると、針に魚が付いて来た。釣れたのは六寸半の子供。
魚信を見切る事が出来なかったからか、やっと釣れた割には感動が無い。
感動は兎も角として、どうやら展開が急変した様だ。
魚の集団が押し寄せて来てパカパカ釣れだした。所謂入れ食いと言うヤツ。
やっとオレにも、春が来た。
反撃の狼煙を上がり、半束の夢が蘇って来た。
魚に媚でも売るかの様に、数投に一度は両方の針にバラケを付けて打込む。これが功を奏したのか、四十五分で十枚を釣上げた。
然し、本日のハイライトはココで終了。
ココから先は特に記載する事も無く、時が過ぎて行ったので例に依って箇条書きで済ます。

十時〇〇分。
十枚目が釣れてからは間隔が空いて嫌な予感・・・・。
・・・・予感は的中した様だ。魚に見捨てられ、寒さだけが残った。
十一時〇〇分。
ギブアップの様相。
十一時二〇分。
完全にギブアップ。
午後からは、最後の砦の25尺を出すべく食事にする。
凍てついた握り飯を食い終わり、25尺の仕掛けを作り始める。
正午。
仕掛け作りのフィニッシュ、板錘を巻き始めトップの目盛り調整をするが、なかなか浮きが立たない。
錘を巻き直す事三回目。ゲッ!、根掛かりをしてしまった。想像もしていなかった・・・・。減水しているから底に着いてしまったのだ。
悄然たり・・・・。最後の砦の陥落を知る。

残念乍ら、本日の釣りは終わった。
名人なら喜んで底釣りを選択するのであろうが、自分には其の様な高等技術の持ち合せが無いので、止むなく仕掛けを袋に仕舞う。
十二時三〇分。
帰るには陽が高過ぎる。
未だ帰りたくないので22尺を出す。
餌打五分。十一枚目が釣れた。続いて十二枚目・・・・。
天は我を見捨てなかったのか? 。
本日二度目の反撃の狼煙か? 。
不当な期待とは分っていても、縋る思いで、ナニかが起きる事を祈る。
十三時〇〇分。
矢張り、何も起きなかった。空しい期待だった。先程釣れたのは迷子の二人連れだった。
唯一の光明は、文字通り、座に陽があたり始めた。これでやっと防寒着を脱ぐ。
十三時三〇分。
一時間のご無沙汰。十三枚目が釣れた。
十三時四〇分。
陽が早くもお店のヤネに隠れそうに成った。アイツが隠れると寒さがブリ返す。
十三時四五分。
魚信 ! 。スパッと合わせて釣れたのは、気が滅入る様なブルーギル。朝と同じタナゴサイズ。
なんだか、双六で言うフリダシに戻った様だ。
間もなく陽も隠れるし・・・・。
夢も希望も無く成った・・・・。
この辺りが死に場所じゃないか ・・・・。
己に問いかける。

コンも切れたし、ヤメた、ヤメた、もうヤメた ! 。
こんな筈では無かった。半束釣るつもりで来たのに・・・・。
己の正当性の確認なんて偉そうな事を言ったけど、逆に魚が居ないのを確認しただけに終わってしまった。
哀れ、山師の末路・・・・。

今年の冬の桟橋がどの様なモノかが骨の髄迄分った。
撤収が終り、桟橋から.とぼとぼと引揚げる時、フと気がついた。
あのザリガニの死骸は底釣りをした人が放置したのだと・・・・。

お仕舞い。

21尺天々バラケ+グルテン 10枚(07:30〜11:20)
22尺天々バラケ+グルテン 3枚(12:30〜13:45)
釣果
合計 十三。
六寸半〜九寸。

次回は年内に三島湖で最終戦。



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