晴天。
水温26° 減水2.6m 澄み。
ともゑ桟橋。
ともゑ釣舟店。
大名人に釣りを教えてもらって、ありがとうございます。の巻き。
まったく恐れ多い亊だが、三島湖ファンなら誰でも知っている大名人からアドバイスのメールを頂戴する亊が出来た。しかも戴いたのは今回が二回目で暖かい激励から技術的な助言まで記していただいた。
それに対し直に御礼を申すべく、機会を窺っていたのだが、運良く、この日お会い出来る好機に恵まれた。
五時〇〇分、三島湖ともゑ釣舟店到着。
入店するなり、若旦那から大名人来店の報をもらう。
それを聞き急ぎ桟橋へ向かうと、居られた。店下の竹薮に陣を張っておられる最中だった。
お邪魔かと思ったが、桟橋から、アドバイスをいただいた事、日々、ホームページを拝見して勉強させていただいている亊等の御礼を申し上げる亊が出来た。
ホッと出来て、釣りをする前に一仕事終えた様な気分。
ひと息ついてから、さぁ、魚釣り。
迷う事無く定席としている座に荷をおろし準備を始める。
五時四十五分、10尺竿にベーシック系の両団子をつけて餌打開始。
なんだか過去二回のリプレイをみている様な展開。
なんと云うか、お約束のまったりコース。
最終の螢の光が流れる頃の魚籠の中を想像すると、二十〜二十五枚といったところか。
九時までに釣り上げた魚は十二枚。型は相変わらず大きいが前回までよりはちょっと小ぶりの印象。
八時半から三十分間魚信が少なく成って来たので、竿でも替えようかと思っていた矢先、自分の釣行史にゴシックで書き加えるべき亊が起きた。
大名人が下船してくれて自分の横に座ってくれたのだ。
正直、恐縮して柄にも無く緊張してしまったのだが、大名人は柔和な表情と口調で、名人かくあるべし、と絶大なる説得力で釣りを教えてくれた。
教わった事。
・浮子の事。
・浮子の性能について。
・浮子の動き。
・浮子が立上がってからナジミ終える迄の魚信。
・餌について。
・形状。
・大きさ。
・圧のかけ方。
・手水での手直し。
・仕掛けの作り方、ジョイントの位置。
・振込は穂先で行う事。
最後に餌の確認をしてもらった後、「余計な事を沢山云いましたが、これからロクロウ沢で底釣りをするので・・・」と云って舟に戻られた。
餌の評価に「可」をいただいた事で、今までのモヤモヤが解消出来た。しかし、反面、浮子の動きへの反応は時間がかかりそうだ。食い魚信の説明を受けた時は「えっ、今のが・・・?」と驚いてしまったり、前触れを察知し、グリップを緊張して握らなくては成らない時も、それがわからないから突然の魚信に反応が出来なかったり、と課題は山積だ。
しかし、なにはともあれ、ますます奥の深さに触れる亊が出来た。
毎度毎度の駄文な釣行記をお読み戴いただけでなく、六〇分もお教えいただきましてありがとうございました。
なんだか勇気が湧いてきた。
そして、それからもぼつぼつと釣れて昼のサイレン迄に二十二枚も釣り上げた。
そんな充実の午前中だったが、午後はいつも自分の戻っての冴えない展開。それでも前回届かなかった中台(三〇枚)を十四時五十五分に達成し、十六時迄二枚を追加しての納竿に至った。
自分も今夏で五十路の半ばを過ぎてしまったが、何となく年をとってしまっただけ、の様な気がする。
情けない事に、人サマに教える事が出来る特技らしきモノは何も持ち合わせいない。精々、職場の若い衆に仕事らしき亊を偉そうに、のたまうだけだ。
それが今日は、釣りだけではなくて、それ以上の亊を学ばせていただいた気がした。
只今、三日前の、この釣行記を作成している。
三日経った今でも、今回の事は心に鮮明に残っている。
釣りの事は、申し訳ないけれど基礎が低いので時間が経過しても習得出来なかったり、失礼乍ら忘却してしまうかもしれが、後進に教えられる特技が出来れば偉ぶる事無く、優しく丁寧に接せらればと思う。今更乍ら身に染みた。
最後に、毎度毎度愚直に同じ池の同じ釣舟屋さんにしか行かない亊が、今回の幸運に恵まれたのだと思う。
関係者さま、ありがとうございました。
お仕舞い。
10尺天々 12枚(05:40〜09:00)
12尺天々 10枚(09:10〜11:20)
18尺天々 10枚(12:00〜15:45)
合計 三十二枚。
八寸〜尺弐寸五分。
次回は八月七日桟橋最終回。
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